研究課題/領域番号 |
21K02873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 (2022-2023) 東北生活文化大学短期大学部 (2021) |
研究代表者 |
佐藤 和貴 高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 講師 (10830846)
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研究分担者 |
佐藤 克美 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (40611182)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 音高 / 音程 / ピッチマッチ / 歌唱練習 / 情報機器 / ICT / 模倣 / 自声 / 音楽教育 / 音高認知 / 音高再生 / 音高弁別 / 音程感 / 音痴 / ソルフェージュ能力 / メディア / アート / ソルフェージュ |
研究開始時の研究の概要 |
従来,音高認知習得の一般的な手法としては教師の発声や楽器を通して音を学ぶ形がとられてきたが,抽象的な音の表現を理解しやすいように伝えることが難しかった。本研究では,発声や楽器の音では十分に伝えることができなかった課題を,メディア・アーティストが監修・創作した情報機器による音響空間生成システムを使用した音響体験により,音高認知習得の実践を行い,解決することを目的とする。 本研究では,音楽教育・教育情報学・教育学・音環境のメディア・アート創作のグループを組織し「音高認知習得の実践研究」「情報機器を用いた研究支援ツールの創作と考察」「支援ツールを活用した音高認知習得の実践検証」を3年間の計画で行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、音高の違いを聴き取ることや音高を合わせて歌うことが苦手な学習者のための効果的な支援方法として、情報機器「本人の声質のまま音高の変更が可能な音響システム」を利用した歌唱練習方法を開発した。情報機器を活用し、学習者自身の声質のままで音高情報のみを加工し模範の音声として歌唱練習を行うことで、苦手な学習者でも円滑に音高の違いを理解することができることが示唆された。教師や他者の模範の音声では、音域や声質の違いにより模倣することが難しいケースがあるが、学習者自身の声質を模範の音声として利用することで音高の違いが判別しやすくなり苦手な学習者でも練習がやりやすくなることが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、音高の違いを理解したり音高を合わせて歌うためのの練習方法としては、教師の発声や楽器の音を模範として音高の違いを学ぶ形がとられてきた。しかし、苦手な学習者にとっては音域や音質の異なる模範の音から音高の違いに焦点を当てて判断すること難しかった。 そこで本研究では、情報機器を活用し、学習者自身の声質のままリアルタイムに音高情報のみを加工し模範の音声とする練習方法を実践した。その結果、苦手な学習者でも音高の違いを認知しやすくなり、模範の音高に合わせて歌うことがやりやすくなる結果が得られた。
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