研究課題/領域番号 |
21K02876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東海大学 (2022-2023) 鳥羽商船高等専門学校 (2021) |
研究代表者 |
今井 康之 東海大学, 海洋学部, 特任准教授 (90506510)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 機関シミュレータ / 組込み型UNIX / 燃焼解析 / 拠点間通信 / 遠隔操縦装置 / 機能拡張 / 実習教育 / 操船シミュレータ / 組み込み型UNIX / 擬似装置 / 遠隔監視装置 / 機関運転状態 / 燃料解析 / 舶用機関 / シミュレータ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、舶用機関の教育において、講義と並行して行う実船と陸上設置型機関を用いた実習訓練に着目し、各実習教材の欠点を相互補完するシステムの開発を行い、講義との連携を図りながら、より効果的な教育訓練が行える手法の提案を試みるものである。 具体的には、機関プラントや機関の運転状態が理解でき、異常発見や機関士として機器の対応に関する考察につなげる各種情報を遠隔で確認できるシステムの構築を行う。 また、実際の機関を触れることで体感的に学習できる仕組みを組み込み、本システムによる教育訓練の効果と遠隔監視システム及びシミュレータの教育効果について検証し、教材を開発する。
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研究成果の概要 |
2010年に船員に必要な資格の要件を定めたSTCW条約が改正され、シミュレータを用いた教育訓練の要件も導入された。現在パネルやパソコンを利用したシミュレータの研究や製品はあるが実際に機関を動かせるプラントに訓練用のシミュレート機能を付加したものは見当たらない。そこで異常状態や操作に伴う現象をシミュレートできる機能を実機に付加することで、陸上でも船上での訓練に近い環境で訓練が行えるシステムの開発を行なった。総合的なシミュレータとするため、配管系統を中心に組み込み方法を確立した。さらに関連マニュアルの表示や、遠隔での使用、操船シミュレータとの連携を測れるシステムとし、使用時の課題抽出も行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たな拡張機能の導入も視野に入れたシミュレート機能を実機に組み込む手法の確立を行い、多様な機器配置に活用できる機能の導入と訓練時に必要な事項の抽出を行なった。 シミュレータ機能に関する開発改良により実機に組み込みを可能とした擬似配管は各種系統で活用でき、バルブやポンプの擬似操作による警報発生などが可能で、陸上においても船上に近い環境で訓練が行えるようになる。さらに新たに補機などの擬似装置を開発した場合でも、本手法により実プラントに訓練項目として容易に付加できる。またネットワーク技術の学習にも活用できるだけでなく、今後自動運航船に対応したシミュレータ訓練の検討や使用につながることが期待される。
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