研究課題/領域番号 |
21K02892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 名古屋産業大学 |
研究代表者 |
岡村 聖 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (80314087)
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研究分担者 |
伊藤 雅一 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (60340387)
高木 祥太 名古屋産業大学, 環境経営研究所, 研究員 (70870260)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 市民科学プログラム / CO2濃度 / 低炭素 / 生活環境圏 / 地域団体 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学校教育を対象としたCO2環境教育の成果を成人教育に援用し、地球温暖化防止活動を実践している地域団体との連携の下に、市民が生活環境圏におけるCO2濃度の調査活動に参画し、CO2の排出源、吸収源の具体的影響の検証を通じて、低炭素地域づくりに向けた環境行動を実践するための方法論を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
東海3県に開設したCO2濃度測定局の収集データを対象に、CO2濃度分布図を作成して多地点比較を行い、地域毎に特徴がある分布形が経年的に再現されることを明らかにした。また、①CO2濃度のリアルタイム値と過去24時間の日変化グラフ表示、②CO2濃度常時測定局3局の位置と周辺の土地利用や地形を確認できる地図表示、③市民が任意の生活環境圏で可搬用測定器を用いてCO2濃度調査を行った際に、調査結果を見える化するためのCO2濃度マップ表示、から構成される環境学習基盤WEBサイトを構築すると共に、本研究で得た知見および同サイトを利用した、低炭素地域づくりのための市民科学プログラムを開発し、実践した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
風速は単位時間に空気が移動する距離を表すことから、CO2濃度に対して測定地点からどの程度風上方向にさかのぼった位置から運ばれた空気の影響が大きいかどうか、風速の階級値を距離の指標として、風速発生頻度を影響度の重みの指標としてそれぞれ利用することにより、地域の代表的な吸収源、排出源の影響の度合いの検証に、CO2濃度分布図を活用できる可能性があると示した点に、学術的意義があったと考えている。また、多くの人々がCO2の動態に対する科学リテラシーの向上を図り、低炭素地域づくりに向けて自立的かつ多面的な環境行動を実践に移す社会的状況の創出に貢献することを目指した点に、社会的に意義があったと考えている。
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