研究課題/領域番号 |
21K02893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 中村学園大学短期大学部 |
研究代表者 |
向坂 幸雄 中村学園大学短期大学部, 幼児保育学科, 准教授 (90419250)
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研究分担者 |
中桐 斉之 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (30378244)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 保育 / 飼育 / 動物 / 動物飼育モデル / 保育内容環境 / 幼児教育 / 外来生物 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
現場で動物を取り扱う際に生じる衛生問題や外来種問題などに対し、現在のニーズの定量的評価、科学的視点と保育現場の実務の両面に応じた、現場で利用可能な形での知見の取りまとめを行う。その過程において、保育学生や、付属園を中心とする現場保育者の評価を受け、検証作業を行う。また、完成した手法やマニュアルについては論文やハンドブックの作成にとどまらず、授業での活用や、現職保育者向けの研修会などを通じて普及を図る。
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研究実績の概要 |
本研究では保育現場における飼育動物の実態を調査し、その課題を見出した上で、現場での保育者の実務に応える、保育課程としても効果の高い飼育動物種を実際の飼育により確立し、その飼育手法だけでなく具体的な保育内容を反映した各種活動のプログラムと一体化したモデル飼育動物の確立を目指している。 残念ながら2022年度も新型コロナ感染症の蔓延は断続的により大規模に起き、研究の進行に大幅な支障をきたした。本研究では、連携する近郊の幼稚園や保育所での実地調査を研究の第一段階として予定していたが、保育現場ではワクチン接種ができない年齢の子どもたちが主要な構成員であり、一旦ウイルスが持ち込まれると子どもたち相互間で容易に感染が拡大し園運営に極めて重大な問題を引き起こすことが想定されることから、保育を進める上で必須ではない大学の研究への協力の優先順位が依然として各園ともに極めて低く設定されている。このような状況下において、調査対象として予定していた連携幼稚園においても外部からの立ち入りを全面的に見合わせる状況が続き、研究の方向性を定める上でも基本となる保育現場での実態調査が全くできなかった。本研究では保育現場での実地調査を元に展開する研究計画であり、開発の前提となる調査がコロナ禍の影響を受け実現できる状況に至っておらず、当初計画は完全に停止し、一部の準備の情報収集にとどまっている。このため、本年度は計画を一部変更し、情報系研究者を分担者に加え、アプリケーションの開発によりモデルシステムを構築する取り組みも始めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画の最初の段階である保育現場での調査が、新型コロナウイルス感染症の影響により完全に停止し、関連研究のレビューなどのデスクワークでの準備作業を除いて研究計画の実質的な中断が続いており、経費も全額執行を繰り越している。アプリケーション開発による生物観察システムについては、着手が始まっているが、まだ完成したアプリケーションができておらず、次年度に引き続き進展させる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は新型コロナウイルス感染症が感染症法上の2類相当から5類指定へ移行するため、保育現場への出入りがしやすくなるものと期待している。一方で、研究の開始自体が相当に遅れているため、研究期間の最終年度のみでの研究遂行は不可能であり補助事業期間の延長制度を活用して早急な着手と残る課題の遂行に努めたい。 また、今年度より分担者を新たに加え、研究計画に新たな分野での展開を始めているため、当該分野での取り組みに重点を置き、成果を上げることを目指す。
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