研究課題/領域番号 |
21K02905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
西内 啓 横浜市立大学, データサイエンス研究科, 客員教授 (00530669)
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研究分担者 |
田栗 正隆 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (20587589)
坂巻 顕太郎 順天堂大学, 健康データサイエンス学部, 准教授 (30644819)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | データサイエンス教育 / 統計教育 / 課題解決型学習 / Project-Based Learning / データサイエンス |
研究開始時の研究の概要 |
近年,データサイエンス教育では,実践的教育の一つである課題解決型学習(PBL: Project-Based Learning)の重要性が高まっている.しかし,データ定義・データ取得, そのためのデザインとエビデンスの関係性を学習できるPBLは,現在のところ実施されていない.そこで本研究では,データ収集のための予備調査(量的・質的調査),エビデンスを意識したデータ収集のデザイン,収集したデータの分析,プレゼンテーション,という内容を含む,データサイエンス教育における新しいPBL教材の開発を行う.また,開発した教材の実践や学習効果に関する検討を行う.
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研究成果の概要 |
2021年度に「ガールスカウトの新規入会促進」、2022年度に「金沢区の人口減少対応策の検討」というテーマでProject-Based Learning (PBL) を実施した。PBLの目標は、グループワークを通じて課題の背景を深く理解し、データを用いて適切に課題を設定し解決に導くプロセスを学ぶことである。開発したプログラムは、リサーチデザイン演習、質的調査、量的調査フォーム開発、データ分析、企画書制作、マーケティングマテリアル制作、報告書作成、最終発表会など、データサイエンスの実践を一連で学べる内容である。PBLを通じて、データサイエンス教育の実践と効果を高める新たな知見を得ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会の課題解決とデータサイエンス教育の質向上において重要な社会的意義を持つものである。「ガールスカウトの新規入会促進」や「金沢区の人口減少対応策」という具体的なテーマに取り組むことで、社会の活性化にも寄与した。開発したプログラムから、実際のデータを用いて課題解決のプロセスを学び、実践的なデータサイエンススキルの習得ができる。これにより、企業や公共機関におけるデータ活用が促進される人材の育成が進む。また、リサーチデザイン、質的・量的調査、データ分析、報告書作成などのスキルを総合的に学ぶことで、教育の質が向上する。他の教育機関などの参考となるデータサイエンス教育の実践的プログラムが開発できた。
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