研究課題/領域番号 |
21K02912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
若林 源一郎 近畿大学, 原子力研究所, 教授 (90311852)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 研究炉 / オンライン遠隔実習 / 仮想コンソール / 近畿大学原子炉 |
研究開始時の研究の概要 |
現在わが国では研究用原子炉の多くが運転停止または廃止となり、近畿大学原子炉は原子力専攻学生にとって不可欠な実習の場を提供する貴重な施設となっているが、福島第一原子力発電所事故後の規制強化による立入制限もあり、教育利用の機会が急激に減少しているのが現状である。そこで本研究では、近畿大学原子炉と遠隔地の教室をインターネットで接続したオンライン遠隔実習を実施するための環境を開発・整備する。実際に遠隔実習を試行し、従来の現場での実習との教育効果の比較を行うとともに、遠隔実習でも十分な教育効果が得られる実習項目と、現地で学生が参加しなければ教育効果が見込めない実習項目を明らかにする。
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研究成果の概要 |
原子力専攻学生にとって、原子炉を用いた実習は、講義で学んだ知識を実践して理解を深める場として不可欠であるが、最近では原子炉の教育利用の機会が失われつつある。そこで本研究では、近畿大学原子炉を用いた遠隔実習を行うための環境を構築した。具体的には、原子炉制御コンソールから信号を取り出し、コンピュータ上に構築した仮想コンソール上に実習に必要な運転データを表示するシステムを制作した。仮想コンソールの画面をテレビ会議システムを用いて遠隔地の教室にあるPCと共有することにより、原子炉の情報を遠隔地でリアルタイムで見ながら必要なデータを取得し、臨場感ある実習を行うことができるようにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在わが国では研究用原子炉の多くが運転停止または廃止となり、原子炉を保有し実習環境を提供できる大学は近畿大学と京都大学のみとなっている。さらに、核セキュリティ強化により、教育目的であっても原子炉施設への立入人数が厳しく制限されるようになり、原子炉の教育利用の機会が急激に失われつつある。本研究の成果により立入人数制限の問題が解消され、より多くの学生にも実習参加の機会を提供することが可能になるだけでなく、実習参加のための旅費が確保できない場合でも、学生に最低限の実習参加を保証することにもつながる。国内に残された貴重な原子力教育資源である近畿大学原子炉を有効活用し、効率的に運用することが可能となる。
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