研究課題/領域番号 |
21K02921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山下 修一 千葉大学, 教育学部, 教授 (10272296)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コア知識 / 発展的課題 / ワークシート / 読み物 / OPPA |
研究開始時の研究の概要 |
2021年に新学習指導要領に対応した「主体的・対話的で深い学び」を目指す中学校理科教科書が出版され,日常生活に関連した発展的課題が掲載される。理科教員自身も学生時代にこれらの発展的課題について学習しておらず,発展的課題について指導する際の支援を必要としている。この状況を鑑み本研究では,従来はバラバラに成果を上げてきたコア知識とOPPA (One Page Portfolio Assessment) の知見を統合し,教科書の発展的課題に取り組むためのワークシートを開発し,その効果を実際の理科授業で実証する。
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研究実績の概要 |
本研究では,従来はバラバラに用いられてきたコア知識一覧表とOPPAの知見を統合して,新学習指導要領に対応した中学校理科の発展的課題用のワークシートと読み物を開発し,実際の中学校理科授業でその有効性を実証するのが目的である。 2023年度には,中学校1・2年鹿児島湾の特徴・桜島の特徴のワークシートと読み物を開発し,生徒のワークシートの記述内容を分析した結果を論文にまとめた(中学校2年「桜島」の発展的課題に対する読み物とワークシートの開発と評価,日本教育大学協会研究年報,42,29-40)。また,中学校2年「光合成をする部位」についても開発し,ワークシートの記述内容を分析した結果を論文にまとめた(中学校2年「光合成をする部位」の発展的課題に対する読み物とワークシートの開発と評価,千葉大学教育学部研究紀要, 72,33-38)。小学校についても,小学校5年「物の溶け方」おいて読み物とワークシートを開発して,読み物の読解から児童がどの程度理解して説明できるようになったのかを検討した結果を論文にまとめた(小学校5年「物の溶け方」の発展的課題に対する読み物とワークシートの開発と評価,千葉大学教育学部研究紀要, 72,25-31)。 2024年度も引き続き,小学校5年「電磁石」・小学校6年「水溶液の性質」・中学校3年「ソメイヨシノの生殖方法」など,まだ論文化されていないワークシートと読み物の評価を進めて論文にして発表する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
中学校1・2年鹿児島湾の特徴・桜島の特徴について,中学校2年「光合成をする部位」についてワークシートと読み物を開発・検証した知見をまとめて出版することができた。また,当初は中学校理科のみでの研究開発であったが,小学校からも連携・協力の支援が得られて, 小学校5年「物の溶け方」でもワークシートと読み物教材を開発・評価した結果を論文にまとめることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度には, まだ論文化されていないワークシートと読み物や授業展開例を論文にして報告する予定である。
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