研究課題/領域番号 |
21K02929
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
榊原 暢久 芝浦工業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30235139)
|
研究分担者 |
吉田 博 徳島大学, 高等教育研究センター, 准教授 (80619908)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 高等教育開発 / FD / 理工系 / 発問 / SCOT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、理工系教員が、発問を中心に据えた対面型授業、同時双方向型遠隔授業、対面授業との融合であるハイフレックス授業を実施するための教員支援プログラムを開発し、全国の理工系教員にFD支援をする。具体的にはまず、発問を取り入れた授業のパイロット版を設計し、その授業での学生の変化を検証する。その後、この授業設計手法を理工系教員に紹介・提案するFD研修プログラムを開発する。また、受講した教員の経験知の増加状況、講義の双方向性の変化等について、学生主体の教員支援プログラム(SCOT)による実地調査、教員・受講学生へのインタビュー等により検証する。
|
研究実績の概要 |
大学教育の実質化を語る上で、「何を教えるか」よりも「何が出来るようになるか」、「どのように自ら学ぶか」という講義における主体に関する考え方のパラダイム転換の必要性が言われているが、その実現のためには、従来の授業設計を見直す必要がある。知識量を増やすという方向だけではなく、自ら学びながら理解し、自らで論理的考察を構築し、それらを説明出来る、将来にまで及ぶ汎用的能力をもった学生の育成を重視した授業設計である。このような学生を育成するためには、従来の講義形式だけではない、高い活動性や双方向性をもつ講義を実施することが求められるが、理工系科目のような積み上げ式かつ比較的大規模なクラスサイズの講義でそれらを実現することは容易なことではない。 榊原は、発問が高い活動性や双方向性を担保する授業設計の起点となると考え、対面型授業での設計・実践だけでなく、同時双方向型遠隔授業やハイフレックス授業の設計・実践を進めている。また、榊原と吉田はその設計を周知するFD研修プログラムを開発している。 今年度は本研究の課題1として、発問を中心にすえ、対面授業にオンラインを活用した授業のパイロット版を設計・実施し、学生の学びの変化や成績状況等の各種データを収集し、実践報告の論文化を進めている。 課題2として、自らの授業デザインを確認しつつ、課題1で開発した授業について体験しながら学ぶ教員支援FD研修プログラムを開発・実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
【研究実績の概要】に述べたように、各授業の達成目標に到達するように学生の学びを保証する講義を設計し、それを支援するFDプログラム開発が必要である。 本研究の課題1では、発問を中心にすえた、対面授業にオンラインを活用した授業のパイロット版を設計・実施し、各種データを収集した。 課題2では、課題1で開発した授業について体験しながら学ぶ教員支援FD研修プログラムを開発・実施した。 必要な授業設計を提案し、FD研修プログラムの開発・実施していることから、この研究がおおむね順調に進んでいると考えられる。
|
今後の研究の推進方策 |
課題1として、収集したデータをもとに、設計した授業の改訂を進め、その成果を論文として投稿する。 課題2として、開発した教員支援プログラムに参加した教員の追跡調査を行い、さらなる教員支援プログラムの改訂・開発・体系化を進める。
|