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工学を軸とした教科横断型STEAM教育コンテンツおよび評価方法の開発と実践・普及

研究課題

研究課題/領域番号 21K02946
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関東京大学

研究代表者

川越 至桜  東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (20598289)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードSTEAM教育 / STEM教育 / 探究活動 / 教科等横断 / デジタルコンテンツ / 社会に開かれた教育課程 / 学習評価 / アクティブラーニング / アクティブ・ラーニング / 社会に開かれた教育過程 / 教材開発 / 工学
研究開始時の研究の概要

社会が大きく変化する現在、イノベーションによって新たな価値を創造し、社会をデザインしていくことのできる創造性を持った次世代人材の育成は喫緊の課題である。また、新学習指導要領では、アクティブ・ラーニングや探究活動といった教科横断型授業が導入されている中、これらのニーズに対応する教育コンテンツの開発や環境整備は必要不可欠である。
本研究では、工学を軸とした初等中等教育向けのSTEAM教育コンテンツを開発し、実践する。特に、探究活動に活用できるものを目指す。また、STEAM教育を実践する際に必要不可欠な評価基準および評価手法を開発するとともに、これらを普及・浸透させるための連携体制を構築する。

研究実績の概要

社会や経済が急速に変化する現在、イノベーションによって新たな価値を創造し、将来の社会をデザインしていくことのできる創造性を持った次世代の科学技術人材の育成は喫緊の課題である。新学習指導要領では、アクティブ・ラーニング(主体的な学び)や探究活動といった教科等横断的な授業が導入されているが、これらに対応する教育コンテンツの不足や、評価基準・評価方法が設けられていないといった点が課題となっている。そのため、これらのニーズに対応する教育コンテンツの開発と、そのための環境整備は必要不可欠である。

本研究では、工学を軸として大学で行われている研究を、初等中等教育向けのSTEAM(Science, Technology, Engineering, Arts and Mathematics)コンテンツとして、特に探究活動に活用できるものを目指し開発を行った。具体的には、飛行機に関連する研究を題材とし、「科学技術と教科科目との関連」として学習指導要領との対応づけを示すとともに「科学技術の社会的な役割や意義」が理解できる教科等横断的な映像コンテンツを開発し、パソコンやタブレットで視聴できるものとした。また、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)でも利用可能な3D映像コンテンツも開発し、普段は体感することが難しい環境や大型装置を疑似体験することで、より実感を伴った教材を開発した。これらの教材については授業案およびワークシートと利用マニュアルを作成した。さらに、評価基準を検討し評価用のルーブリックを開発し、探究学習を実施している学校の教員から現場の状況とニーズを把握するため、アンケート調査およびインタビュー調査を行った。

開発したSTEAM教育コンテンツを広く普及・浸透させるための連携体制の構築および強化に向け調整を行うとともに、学会等での発表を予定している

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究では、工学を軸として大学で行われている研究を、初等中等教育向けのSTEAM教育コンテンツとして、特に、探究活動に活用できるものを目指し、開発を行っている。また、STEAM教育を実践する際に必要不可欠な評価基準および評価手法を開発するとともに、開発したSTEAM教育コンテンツおよび評価方法を普及・浸透させるための連携体制を構築することを目指している。

現在まで、工学を軸として大学で行われている研究を、初等中等教育向けのSTEAM教育コンテンツとして、特に探究活動に活用できるものを目指し開発を行った。飛行機に関連する研究を題材とし、「科学技術と教科・科目の関連」として、学習指導要領との対応づけを示すとともに「科学技術の社会的な役割や意義」が理解できる教科横断型の映像コンテンツとし、パソコンやタブレットで視聴できるものとなっている。また、3D映像コンテンツは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)でも利用可能なものとなっている。大学で行われる大規模実験や大型装置、普段は体感することのない環境などを疑似体験することで、より実感を伴った体感型教材となっている。教材に合わせて、授業案やワークシートなども作成した。さらに、評価基準を検討し評価用のルーブリックを開発した。

当初の計画では、評価基準および評価方法を開発することを目的としていたが、計画以上に進展したため、探究学習を実施している学校の教員から現場の状況とニーズを把握するためのアンケート調査およびインタビュー調査を追加で実施した。これらの結果については、学会等で発表する予定である。また、STEAM教育コンテンツを普及・浸透させるための連携体制を構築し、充実化させることができた。従って、当初の計画以上に進展している。

今後の研究の推進方策

本研究にて研究開発した教育コンテンツは、貸出教材化し、デジタルコンテンツはWEB配信する。そして、利用者にはアンケート調査・インタビュー調査を実施し、課題を抽出することで改善を図る。

また、探究活動で育成を目指す「知識俯瞰能力」、「問題把握・解決能力」、「情報分析能力」、「コミュニケーション能力」といった能力について、パフォーマンス評価を念頭に置いたルーブリックを開発し、STEAM教育における評価方法のプロトタイプを作成したため、自動解析ツールおよび総合的に評価できるツールを開発する予定である。加えて、さまざまなワークショップで開発した評価方法を実践するとともに、探究学習を実施している学校の教員から現場の状況とニーズを把握するためのアンケート調査およびインタビュー調査を実施することで、開発したSTEAM教育コンテンツおよび評価方法のプロトタイプが適切か検証する。

更に、STEAM教育を普及・浸透していくための連携体制の構築に向けて、教育委員会や企業等と連携を更に充実化させる。そして、「社会に開かれた教育課程」の実現を目指し、STEAM教育の普及・浸透の基盤を構築する。また、教材開発および開発した教材の改善を進めるため、本研究成果を広く発信し、議論することを目的として国際会議にて発表する

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (13件) (うち国際学会 4件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] STEAM教育の実践と女子生徒への理工系進路支援2022

    • 著者名/発表者名
      川越至桜,中井紗織,大島まり
    • 雑誌名

      トライボロジスト

      巻: 67 号: 4 ページ: 237-244

    • DOI

      10.18914/tribologist.67.04_237

    • ISSN
      0915-1168, 2189-9967
    • 年月日
      2022-04-15
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 質問紙調査を基にした「総合的な探究の時間」の評価ルーブリック表の開発と評価支援ツールの検討2024

    • 著者名/発表者名
      中澤紀香、川越至桜
    • 学会等名
      日本教育工学会2024年春季全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 産学連携を伴うSTEAM教育で獲得する人文社会的観点:航空機に関するワークショップ事例2024

    • 著者名/発表者名
      玉澤春史、川越至桜
    • 学会等名
      日本教育工学会2024年春季全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] STEAM教育を基盤とした「探究学習デザインメソッド」の開発と実践2024

    • 著者名/発表者名
      川越至桜、上田史恵、大島まり
    • 学会等名
      日本教育工学会2024年春季全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Development of Visual Teaching Material based on the Event to Encourage Female Students in STEM by Astrophysics Researchers2023

    • 著者名/発表者名
      S. K. Kawagoe
    • 学会等名
      AstroEDU Conference
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 高校生を対象としたSTEAM教育に基づいた探究型教育プログラムの実践と評価2023

    • 著者名/発表者名
      川越至桜、志水正敏、大島まり
    • 学会等名
      日本科学教育学会第47回年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 「総合的な探究の時間」の現状調査と評価法の開発2023

    • 著者名/発表者名
      中澤紀香、川越至桜
    • 学会等名
      日本教育工学会2023年秋季年会全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 確率概念を深めるICT教材の開発と形成的評価への利活用2023

    • 著者名/発表者名
      倉田将希、川越至桜
    • 学会等名
      日本教育工学会2023年春季年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Workshop Design for Online STEAM Education in collaboration with industry2022

    • 著者名/発表者名
      S. K. Kawagoe
    • 学会等名
      6th Annual International Symposium on the Future of STEAM Education
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] The event to encourage female students to choose a career in STEM by astrophysics researcher2022

    • 著者名/発表者名
      S. K. Kawagoe
    • 学会等名
      Communicating Astronomy with the Public Conference
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Workshop Design for STEAM Education by Cooperating with Industry2022

    • 著者名/発表者名
      S. K. Kawagoe
    • 学会等名
      INFORMS Annual Meeting
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 実感を伴って概念的理解を深める探究型学習コンテンツの開発2022

    • 著者名/発表者名
      倉田将希、川越至桜
    • 学会等名
      日本教育工学会2022年秋季年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 産学連携によるSTEAM教育に向けたオンラインワークショップデザインと実践2021

    • 著者名/発表者名
      川越至桜、本間裕大、長谷川大輔、中井紗織、大島まり
    • 学会等名
      日本教育工学会秋季全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 次世代育成オフィスのオンラインSTEAMコンテンツの紹介2021

    • 著者名/発表者名
      川越至桜、中井紗織、大島まり
    • 学会等名
      日本トライボロジー学会トライボロジー会議2021秋
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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