研究課題/領域番号 |
21K02948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
谷塚 光典 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30323231)
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研究分担者 |
森下 孟 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (70642528)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 教師教育 / 教員養成・教員研修 / 教育実習 / 実践的指導力 / 臨床経験科目 / リフレクション / 学び続ける教師 / ICT活用指導力 |
研究開始時の研究の概要 |
Society5.0の到来に加えて昨今のコロナ禍を受けて,小中学校におけるオンライン授業はいまや当たり前となっており,オンライン授業を観察・実践する能力を教員養成段階から獲得しておくことが求められている。しかし,通常の対面授業と比べてオンライン授業では特定の児童生徒の観察が難しく,オンライン授業の観察方法や指導方法が確立されていない。 そこで本研究では,オンライン授業の特徴を踏まえた授業観察記録を用いて,eポートフォリオ上での相互評価により非同期的な深い議論を通して,観察者としてのオンライン授業観察力を身につけるとともに,授業者としてのオンライン授業の実践力・省察力を獲得するモデルを構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では,SNS型教職eポートフォリオを活用して教職志望学生にオンライン授業の実践力と省察力を育成する教員養成モデルの構築を目指した。これまで運用してきた教職eポートフォリオシステムの分析から,リフレクションと相互コメントにより,自己課題の明確化,自己の教師像の再考,自らの資質・力量の現状理解に効果があった。これに基づいて新システムの基本設計を行い,クラウド上で運用するシステムを開発した。蓄積された教育臨床経験活動の記録から,ICT活用授業の参観と実践に関する記述を抽出して,教職志望学生はICT活用授業の観察と実践から自己のICT活用指導力を高めていく必要性を認識していることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.2010年度入学生から必修化された「教職実践演習」で導入が進んだ履修カルテおよび教職eポートフォリオであるが,教職志望学生の成長や省察力育成に十分活用されていなかった。本研究で提案・開発した,クラウド上で運用されるSNS型教職eポートフォリオを活用しながら学部段階4年間を見通した継続的かつ体系的な指導によって,学生個々の目指す教師像に向けた成長を促進することが可能になった。 2.GIGAスクール構想の実現に加えてコロナ禍を経てオンライン授業に対応できる教員を養成する必要性が急速に高まった。ICT活用授業の観察・実践力を育成する教員養成モデルの構築に向けた示唆を得ることができた。
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