研究課題/領域番号 |
21K02995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
東海林 麗香 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90550749)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 教員の学校間異動 / 中堅教員 / 教員の専門性発達 / ナラティヴ / 対話 / 学校異動 / 教師の専門性発達 / 中堅教師 / 専門性発達 / 異動 / 職場環境 / 職場の人間関係 |
研究開始時の研究の概要 |
公立学校教師に異動はつきものであるが,異動がメンタルヘルスに負の影響を及ぼしうることが指摘されてきた。異動を教師としての専門性発達の機会とするには,どのような「教師の意識」「教師への支援」が必要だろうか。学校においてミドルリーダーの育成が重要課題とされていることから,特に中堅層を対象とした検討は急務である。本研究ではこのような問題意識からインタビュー調査および自由記述調査を行い,以下の3点について探索的に検討する。①教師の異動の経験と専門性発達の関係,②異動を専門性発達の機会として経験するための組織・同僚性,③異動を専門性発達の機会とするための研修・講習プログラム,についてである。
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研究成果の概要 |
異動を教師としての専門性発達の機会とするには,どのような教師の意識や教師への支援が必要だろうか。これを明らかにするため,面接調査および質問紙調査を行い,教師の異動経験と専門性発達の関係,異動を専門性発達の機会とするための組織・同僚性および研修プログラム,について検討した。その結果,異動は中堅教員にとってもストレスや困難をもたらす可能性が高いものであることが示された。また,異動のストレスにより休職・離職に至ることを防ぐために,しがらみのない同業者の集まりで自身の困りごとや弱さについて語れる機会を設けることや,異動者の困難を知る機会を管理職研修等で設ける必要性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異動は経験豊富な中堅教員にとってもストレスや困難をもたらす可能性が高いものであり,それに一人で対応しているケースも多くあることが明らかになった。異動初年度の業務過重や配置と経験のミスマッチによるストレスが大きいことから,異動者の困難を知る機会を管理職研修等で設ける必要性が明らかになった。また,オープンダイアローグを理論的背景とした対話の場を定期的に実施したところ,学校・地域・校種を超えたしがらみのない場で対話をする機会へのニーズが高いことが明らかになったが,一方でオンライン開催としたり平日夜間や休日の開催としても参加が難しいという,教員の多忙さが改めて浮き彫りとなった。
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