研究課題/領域番号 |
21K03012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
川島 大輔 中京大学, 心理学部, 教授 (50455416)
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研究分担者 |
近藤 恵 (有田恵) 大阪医科薬科大学, 中山国際医学医療交流センター, 講師 (40467402)
渡邉 照美 佛教大学, 教育学部, 准教授 (60441466)
浦田 悠 大阪大学, スチューデント・ライフサイクルサポートセンター, 特任准教授(常勤) (90553834)
辻本 耐 南山大学, 社会倫理研究所, 研究員 (30908463)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 死生観 / 関係性 / 絆 / 高齢期 / 死別 / エンド・オブ・ライフ / 生涯発達 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢多死社会や相次ぐ自然災害に加え、新型コロナウイルスのパンデミックと、かつてないほどに死は私たちの身近なものになり、どの世代においても身近な他者や自分自身の死と向き合うことが余儀なくされる時代となった。 本研究では、地域在住高齢者や他の発達段階への大規模調査を通じて、関係性に着目した死生観の側面に迫ることで、高齢者への支援方策に資する基礎的知見を得ることを目的とする。
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研究実績の概要 |
超高齢社会となり、多死社会の到来が目前に迫った日本では、孤独死や死後の無縁化など、様々な社会的問題が生じている。その中で、近しい人の死や自分自身の死と向き合いながら人々が生きることを支えるには、「関係性=絆」に基づく死生観が重要な役割を果たす。しかし既存の学知では、現代社会の多様な死生への向き合いを捉えることは難しい。そこで本研究ではこの問題への解決の糸口を見つけるべく、関係性に着目した新たな死への態度尺度を作成すること、そして高齢期および他の発達段階への大規模調査を実施することで従来の研究知見を再検証すること、そして高齢者への支援方策に資する新しい理論的枠組みを提案することを目的としている。 2023年度には次の研究を実施した。①開発した関係性における死への態度尺度(Death Attitudes in Relationships Scale: DARS)に関する論文と、死生観尺度の文献レビューについての英語論文を執筆し、投稿した。現在審査中である。②開発したDARSを含む質問票を準備して、インターネット調査会社に登録している高齢者を対象に調査を実施した。開発した死生観尺度(DARS)が、エンド・オブ・ライフへの態度や他の死生観とどのような関係性を持つのかについて、従来の研究知見との共通点と差異を含めて詳細な検討を行い、その成果を学会で発表した。今後さらに分析を重ね、論文化する予定である。③近年社会的関心を集めているデジタル技術とグリーフとの関連についても探索的に検討を行った成果を論文にまとめ、国際誌に掲載された。④日本心理学会ならびに日本発達心理学会において本研究課題に関するシンポジウムを企画し、研究成果を広く発信した。また複数のポスター発表も行った。中でも、ライフエンディング・ワークを用いた地域高齢者への介入研究は、日本心理学会大会特別優秀発表賞を受賞するなど、本研究課題の成果は学会において高い評価を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
開発した死生観尺度を用いて高齢者への調査を実施した。また複数の学会発表と論文化の作業を進めることができた。さらに主たる研究課題ではないものの、認知症に関連する尺度開発や関連要因の検討も行うことができ、大きな進展があったと言える。当初の計画にはほぼ到達したが、高齢者への調査については死生観の縦断的変化を見るために、一部の計画を変更する必要性が生じた。また成果発信についてはこれから進めていく必要があることから、最終年度を一年間延長した。
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今後の研究の推進方策 |
高齢者への調査の2回目を実施し、開発した死生観尺度(DARS)や関連要因の時間的変化について詳細な検討を行う。また現在進めている論文化を積極的に行うことで、「関係性=絆」に基づく死生観という新たな理論的枠組みをより広く発信する。
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