研究課題/領域番号 |
21K03014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 桜花学園大学 |
研究代表者 |
小原 倫子 桜花学園大学, 保育学部, 教授 (10450032)
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研究分担者 |
小山 里織 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (40458089)
石井 僚 奈良教育大学, 学校教育講座, 准教授 (50804572)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 保育の質 / 保育者による乳幼児の情動認知 / 獲得、習熟プロセス / VTR刺激 / マイクロスコピック / 保育者の情動認知 / 情動認知の獲得と習熟 / 発達プロセス / 臨床的応用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、申請者らが明らかにした養育者による“乳幼児の情動状態を読み取る能力のメカニズム及び発達プロセスと、それらのモデルを臨床的に応用した養育者の適応的な子どもへの関わり方を体験的にトレーニングできる情動認知発達プログラムを基盤にして、保育者による“乳幼児の情動状態を読み取る能力”の獲得・習熟プロセスを検証することで、情動認知の側面から見た保育の質を明らかにすると共に、発達特徴別に子どもの発達との関連をモデル化し、乳幼児の情動発達を支える保育者の関わり方を体験的にトレーニングできる情動認知発達プログラムを開発することが研究の全体構想である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、保育者による“乳幼児の情動状態を読み取る能力”の獲得・習熟プロセスを検証することで、情動認知の側面から見た保育の質を明らかにすると共に、発達特徴別に子どもの発達との関連をモデル化し、乳幼児の情動発達を支える保育者の関わり方を体験的にトレーニングできる情動認知発達プログラムを開発することである。研究計画によれば、研究初年度である令和3年度は、研究1)として、保育者が “乳幼児の情動状態を読み取る能力”を獲得するプロセスを個人内変化としてトレースすると同時に乳幼児の情動共有の発達プロセスとの関連を明らかにすることを目的としている。研究方法として、一年目の初任保育者を対象に、保育者経験3か月の時期を最初の時点として、3か月間隔で一年間、計4回測定を繰り返す短期縦断調査を実施予定であった。研究分担者とはZoomによる会議を定期的に行い、調査方法及びデータの分析方法や実施スケジュールなどについて検討を重ねた。 しかしながら、コロナ禍という社会状況の影響から園に出向いて面接及び観察調査の継続的な実施は断念せざるを得なかった。令和4年度は確実に調査をスタートさせるために、研究1)の参加者のリクルートを実施し、30名の初任保育者の方へのZoomによる面接調査と質問紙調査を一年間に計2回測定を繰り返す短期縦断調査を実施した。また、研究3)の横断調査として計画していた、主任保育者と園長を対象にした対面による面接調査と質問紙調査を実施した。 これらの結果を基に令和5年度は保育者による“乳幼児の情動状態を読み取る能力”と乳幼児の情動共有の発達プロセスとの関連について課題場面における観察調査を実施する予定である。併せて、研究2)中期縦断調査も実施予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 研究初年度である令和3年度は、研究計画によれば、研究1)として一年目の初任保育者を対象に、保育者経験3か月の時期を最初の時点として、3か月間隔で一年間、計4回測定を繰り返す短期縦断調査を実施予定であった。 しかしながら、コロナ禍という社会状況の影響から、園に出向いて面接及び観察調査の継続的な実施は断念せざるを得なかった。 令和4年度は確実に調査をスタートさせるために、研究1)の参加者のリクルートを実施し、30名の初任保育者の方へのZoomによる面接調査と質問紙調査を一年間に計2回測定を繰り返す短期縦断調査を実施した。また、研究3)の横断調査として計画していた、主任保育者と園長を対象にした対面による面接調査と質問紙調査を実施した。保育者への研究調査は概ね計画通りであるが、乳幼児の情動共有に関する観察調査がコロナ禍の影響で未実施である。今年度は乳幼児の観察も可能となったため、速やかに観察調査を進めていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度の研究調査データの分析結果に基づき、コロナ禍において未実施であった、保育場面での観察による乳幼児の情動共有の発達プロセスについて初期社会的コミュニケーション尺度を参考に実施する予定である。 更に令和4年度に実施した研究1)で対象とした保育者の1年目を最初の時点とした、1年間隔で3年間、3回測定を繰り返す中期縦断研究を実施する予定である。 観察園の選定、観察指標の検討など、令和5年度の研究調査遂行に向けてできる限りの準備をしている
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