研究課題/領域番号 |
21K03021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 愛媛大学 (2022-2023) 金沢大学 (2021) |
研究代表者 |
浅川 淳司 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (00710906)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 数量活動 / 幼児期 / 保育 / 身体性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,手指が具体的にどのように数量概念の発達に寄与するのか検討する。そのために,保育場面の数量活動を3歳時点から3年間に渡って観察し,子どもたちが行っている数量活動の内容およびその活動の中での手指の関わりについて検討する。また,そのような活動が,実際に数量概念の形成に関係しているか明らかにするために,数量概念の形成の程度を測定し,数量活動を行っている頻度や数量活動の中で手指を使用している頻度との関係についても分析する。
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研究成果の概要 |
本研究では,保育場面で手指と数量に接点が見られるかどうかについて明らかにするために,保育場面の数量活動を調査した。その結果,3歳児クラスの遊び場面においては,手指と数量が機能的に結びつく場面は少なく,遊びの中で指を使って数をかぞえたり,数を表したりする行為は見られなかった。一方で,保育者が活動と活動の合間に子どもたちに対して行う手遊びには,指で数をかぞえたり,数を表したりする機会が多く含まれていた。また,保育者を対象とした質問紙調査の結果からは,手指を使って子どもたちに数量を示す機会は多いが,手指を使って子どもたちと数をかぞえることはあまり行っていないことも示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
数量を扱うための能力の発達は,就学前からすでに始まっており,その発達に手指が関係することがこれまでの研究から明らかになっている。保育の中でどのような形で数量と手指が結びついているかが明らかにできれば,保育の環境構成を考える際の示唆をえることができる。本研究の成果から数と手指の結びつきは子どもによる自発的な行為から始まるよりもまず保育者から提示される形で現れる可能性が示唆されており,保育者自身が数と手指の関係を意識しておくことが重要であろう。
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