研究課題/領域番号 |
21K03043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池澤 聰 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任准教授 (30444623)
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研究分担者 |
片山 成仁 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (60419736)
河嶌 讓 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター), その他, DMAT事務局非常勤医師 (70743558)
山口 泰 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (80210376)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ギフテッド / 知的能力 / 心理社会的機能 / 知的機能 / 認知機能 / people with giftedness / overexcitability / psychosocial function |
研究開始時の研究の概要 |
知性、創造性、芸術、リーダシップ、あるいは特定の学術分野において高い潜在能力を有するギフテッドの人々は学校、職場で不適応など種々の心理社会的機能上の問題を抱える。背景には、彼らが潜在的に高い処理能力を有するだけでなく、様々な感覚的情報も大量に取り込み、強く反応する“過興奮性: Overexcitability”の特徴を有することが想定される。本研究では、ギフテッドの基準を満たす人々及び年齢性別をマッチさせた定型発達者を対象として、認知機能、過興奮性および日常生活機能の関連を検討し、過興奮性および日常生活機能の改善を目指した介入法の開発につながる基礎情報を得ることを目指す。
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研究実績の概要 |
2023年5月現在までに述べ500名超に研究ボランティア申込みがあり、約190名に研究参加していただいた。中間解析を行ったところ、児童期においては知的能力の非同期発達(バラツキ)が目立ち、VCI及びPRIがWMIとPSIに比べて有意に高かった。さらに、知的能力のバラツキの大きさとOverexcitabilityとの関連が認められた。なお、年齢とともに抑うつ症状が強まる傾向もあり、注視を要する。 なお、AYA・成人期においては知的能力のバラツキが目立たず、知的能力以外の要因が心理社会的側面に影響していた。今後の課題としては、健常定型発達のリクルートが進んでおらず、対策を検討する必要がある。 将来的には、横断的観察研究の成果を、個々の臨床背景・能力特性を考慮した支援方法や環境調整方法の開発につなげることを目指しており、今後は収集したデータを統計解析し、関連学会での発表を行うことを予定している。その端緒として2022年11月には初めて日本の精神医学領域の学会(日本児童青年精神医学会)でギフテッドをテーマとしたシンポジウムが開催された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
「ギフテッドの特徴を有する」と想定される方の組み込み症例数については、当初予定数を達成した。一方で、比較対象となる定型発達の方については集まっていないため、対策を講じる必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
定型発達の児童・AYA・成人のリクルートに注力する
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