研究課題/領域番号 |
21K03058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 帝京科学大学 |
研究代表者 |
津田 彰 帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (40150817)
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研究分担者 |
矢島 潤平 別府大学, 文学部, 教授 (30342421)
岡村 尚昌 久留米大学, 文学部, 准教授 (00454918)
田中 芳幸 京都橘大学, 総合心理学部, 准教授 (50455010)
堀内 聡 比治山大学, 現代文化学部, 准教授 (20725999)
三原 健吾 比治山大学, 現代文化学部, 講師 (30846572)
伏島 あゆみ 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 准教授 (30782099)
堀毛 一也 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (10141037)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | Sustainable well-being / 持続可能なウェルビーイング / SDGs / ストレスマインドセット / 自己認識のポジティビティ / フィールド-実験統合研究 / フィールドー実験統合研究 / 生物心理社会的調整機能 / ポジティブ心理学的要因 / ウェルビーイング / 心理生物的ストレス反応 / 持続可能な幸福 |
研究開始時の研究の概要 |
「心身の健康に対する持続可能なウェルビーイング(SWB)の機能と役割は何か」の学術的問いに答えるために、研究1では、SWBを多角的に分析し評価できる質問紙を開発するとともに、その信頼性と妥当性を検討する。 研究2では、開発したSWB尺度を用いて、SWBを予測、媒介する心理社会的要因を特定するためにフィールド研究を行い、SWBがストレスと健康の結果を左右する新規なポジティブ心理学的要因であることを証明する。 研究3では、フィールド-実験統合研究法に基づいて、SWB得点いかんによって心理生物的ストレス反応がどのように異なるのか実験的に検討し、心身の健康に及ぼすSWBの機能と役割の解明を試みる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は「心身の健康に対する持続可能なウェルビーイング(SWB)の機能と役割は何か」の学術的問いに答えるために,大学生を対象に,SWBの心身の健康に及ぼす生物心理社会的調整機能の解明を目指すことである。 今年度は,SWBを予測,媒介する心理社会的要因を同定するために多変量解析,共分散構造分析,媒介分析などを行う予定であった。そのために,研究代表者が昨年度に信頼性と妥当性を確認した「SDGs心理尺度(Sustainable Development Goals Psychological Inventory; SDGPI)」を用いて,SDGsのターゲット行動への意識性及び実行性と精神的健康との間の関連性を検討した。2023年6月から7月にかけて研究代表者の所属する大学の大学生及び大学院生約500名を対象として,Microsoft Formsを用いたWEB調査を実施した。使用した質問紙はSDGPI,精神的健康は「いきいき度質問票」(田中他,2006),「Stress Mindset Measure」(米田他,2019),「Positivity Scale」(Caprara et al., 2012),「The Rhode Island Stress and Coping Inventory(RISCI)」(堀内他,2008)とした。SDGPIは3つの下位尺度(興味関心,動機づけ,自己効力感)で構成される。Pearsonの積率相関分析の結果,SDGsへの興味関心,動機づけ,及び自己効力感が高い者ほど,精神的健康度が高いことが明らかになった。さらにいきいき度総合得点を,標準得点区分に従って,高・中程度・低に分類して一元配置分散分析を行った。その結果,いきいき度が低い群は高い群及び中程度群よりも,SDGsへの興味関心,動機づけ,自己効力感が低かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
SDGPIと精神的健康を評価する質問紙「いきいき度質問票」,「Stress Mindset Measure」,「Positivity Scale」,「The Rhode Island Stress and Coping Inventory」の下位尺度との間の関連性を検討に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
SWBを予測,媒介する心理社会的要因を同定するために,多変量解析,共分散構造分析,媒介分析などを行う。とりわけ,SWBと従来のwell-being概念との異同を比較検討する。
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