研究課題/領域番号 |
21K03075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 昭和大学 (2022) 東京慈恵会医科大学 (2021) |
研究代表者 |
村上 秀友 昭和大学, 医学部, 教授 (60384476)
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研究分担者 |
大本 周作 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30773410)
梅原 淳 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70649491)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | パーキンソン病 / ドパミン / 前頭葉機能 / 遂行機能 / パーキンソニズム / MAO-B阻害薬 / 行動促進系 / 報酬系 / 治療効果 |
研究開始時の研究の概要 |
Parkinson病(PD)の主な治療法はドパミン補充療法である。本研究はPD病患者において内因性ドパミンを賦活するMAO-B阻害薬による運動症状の治療効果を予測する神経心理学的背景を解明することを目的とする。本研究では、対象者の治療開始前に運動症状の評価、内因性ドパミンレベルを反映する可能性がある各種の神経心理学的検査、画像検査、脳脊髄液検査を行う。つづいて、MAO-B阻害薬による治療を開始し、運動症状の改善度を求める。運動症状の改善度と治療前の各種の所見を統計学的に解析し、MAO-B阻害薬(内因性ドパミンの賦活)による運動症状の改善度と関連する神経心理学的背景や脳内メカニズムを考察する。
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研究実績の概要 |
2022年度も2021年度に引き続き、1) Parkinson病(PD)患者に対するMAO-B阻害薬の単剤投与による運動症状の改善率と各種の認知機能検査の成績との関連性、2) PD患者の行動抑制系/促進系と関連する臨床症状、について検討した。 2022年度は昭和大学に移籍したたため、新たに同大学での倫理委員会の承認を得ることや血液検体でのモノアミン酸化酵素の活性の測定の準備などの研究の体制の整備をおこなうとともに、症例の蓄積をすすめた。 既存のデータを解析し、MAO-B阻害薬単剤による運動症状の改善効果がベースラインのFrontal Assessment Batteryで測定した前頭葉機能と関連していることを示すことができ、論文化(Murakami H, et al. Effects of monotherapy with a monoamine oxidase B inhibitor on motor symptoms in Parkinson’s disease are dependent on frontal function. Neurol Sci 2023;44(3):913-918.)した。前頭葉機能がドパミン作動性である可能性を示す知見であると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
1) 新型コロナウイルスの蔓延により受診患者が減少し対象患者のリクルートが遅れたため。 2) 研究代表者が東京慈恵会医科大学から昭和大学に移籍したことで倫理委員会の承認や研究体制の構築に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
積極的に対象患者をリクルートするとともに、辺縁系のドパミンが司る感情や情動などの機能について評価を行い検討を進める。さらに、血液や脳脊髄液のバイオマーカー、モノアミン酸化酵素の活性にも注目して検討を進める予定である。
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