研究課題/領域番号 |
21K03076
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
永井 智 立正大学, 心理学部, 教授 (20513170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 援助要請 / 援助行動 / 性差 / 被援助志向性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、援助要請行動と援助行動を統合的に扱った研究はほとんど存在しない中、統一的な視点から両者の関連を検討し、両者のメカニズムの共通点と独自性を明らかにするとともに、両者の相互関係を明らかにしようとするものである。具体的には、「1:援助要請行動と援助行動の共通要因の検討」「2:各要因が援助要請行動と援助行動にもたらす共通性と独自性の検討」「3:援助要請行動と援助行動の循環のメカニズムの検討」「4:日常的な関係性の中での援助要請行動と援助行動の循環の検討」という4つの検討課題に基づいて、研究を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究課題の目的は、援助の提供と援助の受領のバランスの背景にあるメカニズムを解明することであった。2022年度は、共通要因を探るために、まず援助要請の関連要因を精査することを目的とし、文献レビューおよび基礎的な調査を行った。 まず、援助要請の関連要因について系統的なレビューを行い、援助要請の精査、関連要因について検討した。 まず、援助要請の精査についてメタ分析を行った。性差については関連する研究から非公表データも収集した。その結果、援助要請意図および援助要請態度ともに女性の方が得点が高いことが明らかになった。 続いて国内の文献から援助要請の関連要因について明らかにし、「問題の深刻さ・症状」「ソーシャルサポート」「過去の援助要請経験」「自尊感情」との関連を検討した。その結果、悩みやソーシャルサポート、過去の援助要請経験は援助要請意図と関連するが、自尊感情は関連しないこと、援助要請態度は諸変数と明確な関連がないことなどが示された。また、関連要因の中でも援助要請の利益・コストとの関連を扱う研究についてもレビューを行い、利益・コストの諸要因の中でも特に援助要請実行の利益の予期が援助要請と関連することが明らかになった。 最後に、この利益・コストについて従来中学生や大学生における友人への援助要請との関連検討が中心であったため、対象を拡大し検討を行った。その結果、高校生においても、また援助要請を友人に限定しない場合でも、やはり援助要請実行の利益が援助要請を促進する可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初と研究実施の順番を変更し、一部の研究内容を先送りしたが、逆に研究レビューなど別の研究を先取りしており、全体としてはおおむね順調通りに進行している。
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今後の研究の推進方策 |
全体としては概ね順調なペースで研究は進行しており、引き続き予定通り研究を遂行していく。
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