研究課題/領域番号 |
21K03084
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
栗田 幸平 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 特任助教 (50888732)
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研究分担者 |
平野 好幸 千葉大学, 子どものこころの発達教育研究センター, 教授 (50386843)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 社交不安症 / 安静時脳機能 / 認知行動療法 / 不安症 / 個人認知行動療法 / 安静時fMRI / 大脳小脳連関 |
研究開始時の研究の概要 |
社交不安症(Social Anxiety Disorder: SAD)は近年報告が増えてきたが、本邦での認知度は低く他の精神疾患と比較し診断や治療が行き届いていないと考えられている。代表的精神疾患では小脳との関連が明らかになってきたが、SADでも小脳との関連が考えられる。 SAD治療の第一選択は個人認知行動療法だが、ネットワーク解析ではグループ療法による報告が多い。 本研究では、SADに対する個人認知行動療法の治療効果を大脳-小脳間の安静時脳機能networkで比較する。期待される結果は、LSAS改善と安静時大脳-小脳連関との相関であり、小脳ネットワークの変化を明らかにする事を目的とする。
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研究実績の概要 |
社交不安症(SAD:Social anxiety disorder)に対する治療は認知行動療法(CBT:Cognitive behavioral therapy)が推奨されている。近年の画像解析技術の発展により、CBTを受けることで脳機能構造が変化することが分かってきたが、治療メカニズムは十分に分かっているとはいえない。 本研究の目的は、SADに対するCBTの治療効果を安静時脳機能結合(rsFC:resting stage functional connectivity)により予測することと、rsFCがどのように変化するかを明らかにすることである。 本年度の主な成果としては、論文が2本国際誌に受理され、国際学会での発表1件、国内学会での発表1件が挙げられる。受理された国際誌は1本がFront Psychiatry、もう1本はActa Psycholだった。また、発表した国際学会はThe 53rd European Association for Behavioural and Cognitive Therapies Congressで、国内学会は第28回日本神経精神医学会学術集会だった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
SADに対するCBTの治療効果予測に関する研究成果が1本国際誌に受理されたのは順調といえる。しかし、小脳に関連したrsFCが変化ことを事前に期待される結果として挙げていたが、この点については成果を出せていない。
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今後の研究の推進方策 |
得られたDatasetを用いて、小脳に関心領域を設定し仮説ベースでの追加解析を実施する予定である。
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