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抑うつ評価尺度における総スコアと項目反応の分布モデルの研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K03105
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関京都大学

研究代表者

冨高 辰一郎  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (00237124)

研究分担者 古川 壽亮  京都大学, 医学研究科, 教授 (90275123)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードうつ病 / 抑うつ症状 / 分布 / 指数分布 / 項目反応 / 抑うつ評価尺度 / 評価尺度 / 全般性不安障害 / 数理モデル
研究開始時の研究の概要

抑うつ症状には、抑うつ気分、不安、睡眠障害、倦怠感といった様々なものがある。我々
はこれまで抑うつ評価尺度の総スコアや項目反応に分布に特徴的な数理パターンを探索し、異なる抑うつ評価尺度でもその総スコアや項目反応に指数分布を潜在特性とした数理パターンが存在することを世界に先駆け見出し、これを日米欧の大規模疫学データでも再現性を確認している。
本研究では、抑うつのみならず不安、幸福度、その他の評価尺度や集団でも再現性が見られるかを検証すると共に、このようなパターンが発生するメカニズムを、シミュレーションや数理学的検証によって明らかにしたい。

研究成果の概要

我々は大規模な一般人口のデータを解析することによって、抑うつ評価尺度の総スコアや項目反応の分布が特徴的な数理パターンを示すことを見出した。具体的には抑うつ評価尺度の総スコアの分布は指数分布に従った。また項目反応の分布は選択肢の間で等比的な関係を示した。
抑うつ評価尺度の種類に関係なくこれらの分布が同じ数理パターンを示すという事実は、抑うつ症状のメカニズムを考える上で重要な所見と思われた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

抑うつという心理現象は身近なものである。しかし、そういった心理現象がどのような数理モデルに従うのかを調べた研究はこれまでなかった。今回の研究によって、一般社会において抑うつの分布は数理パターン、つまり数学的ルールに従っているということが明らかになった。こういった所見は、抑うつという心理現象ついて理解する上で、重要な知見になると思われる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The GAD-7 and the PHQ-8 exhibit the same mathematical pattern of item responses in the general population: analysis of data from the National Health Interview Survey2021

    • 著者名/発表者名
      Tomitaka Shinichiro、Furukawa Toshiaki A.
    • 雑誌名

      BMC Psychology

      巻: 9 号: 1 ページ: 1-11

    • DOI

      10.1186/s40359-021-00657-9

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Mathematical pattern of Kessler psychological distress distribution in the general population of the U.S. and Japan2021

    • 著者名/発表者名
      Tomitaka Shinichiro、Furukawa Toshiaki A.
    • 雑誌名

      BMC Psychiatry

      巻: 21 号: 1 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1186/s12888-021-03198-y

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 一般人口における抑うつ評価尺度の項目反応は特徴的な数理パターンを示す2021

    • 著者名/発表者名
      冨高辰一郎 古川壽亮
    • 学会等名
      日本行動計量学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 一般人口における抑うつ評価尺度の総スコアの分布は指数分布に近似するに近似する2021

    • 著者名/発表者名
      冨高辰一郎 古川壽亮
    • 学会等名
      日本行動計量学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] なせ抑うつは指数分布に従うのか2022

    • 著者名/発表者名
      冨高 辰一郎
    • 総ページ数
      160
    • 出版者
      星和書店
    • ISBN
      9784791111046
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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