研究課題/領域番号 |
21K03118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 追手門学院大学 |
研究代表者 |
櫻井 鼓 追手門学院大学, 心理学部, 准教授 (70846295)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 性的グルーミング / 自画撮り画像 / 性被害 / トラウマ / 自画撮り被害 / SNS / 自画撮り / 犯罪被害 |
研究開始時の研究の概要 |
15歳以上22歳以下を対象としたオンライン調査を実施して、自画撮り被害(児童が脅かされて自分の裸体を撮影させられ、メール等で送らされる形の児童ポルノ被害のこと。)の経験割合と精神的影響、自画撮りの画像を送信するに至った心理・社会的要因を明らかにする。さらに、調査で得たデータに基づき、保護者や教師が被害予防のために早期にとるべき対応の指針を発見し、被害予防教育のための教材を作成する。
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研究実績の概要 |
本研究は、児童の性的な自画撮り画像送信行動のリスク要因と予防のための指標を得ることを目的としている。 2021年度は、倫理面に配慮する観点から、20歳以上の若年成人20,000人を対象として、児童期の送信行動経験について尋ねるオンライン調査を実施した。2022年度は、収集されたデータの分析を行い、その成果を日本トラウマティック・ストレス学会学術大会において発表した。2023年度は、その際の専門家による意見等を踏まえて論文執筆を行い、学会誌「トラウマティック・ストレス」に原著論文として掲載された。 本研究においては、全2回の調査を実施することを予定している。具体的内容としては、第1回調査(2021年度調査)において、児童による送信行動の割合や送信相手をはじめとする実態を把握し、送信行動のリスクとなる児童の心理社会的要因を明らかにする。第2回調査において、その結果に基づき、児童が送信行動に至るまでに展開される、送信相手とのやりとりでの心理的要因を明らかにするものである。そこで2023年度は、第2回のオンライン調査の計画を立て、調査項目を作成した上で、複数のオンライン調査会社との打ち合わせを行った。 しかし、こどもの性被害に関連する本研究テーマの性質上、項目を工夫する必要が出て、2023年度中には実施に至らず、現在も検討を続けているところである。研究期間を延長し、2024年度に調査実施の予定としている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度には、第2回のオンライン調査の実施を予定していたが、調査項目を変更する必要性が出たことから、実施が遅れた。現在、研究計画を見直している最中である。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、第1回データのさらなるデータ分析を進め、論文執筆を行う。第2回のオンライン調査を実施するために、調査項目の変更を中心とした研究計画を立て直した上で、調査を実施する。
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