研究課題/領域番号 |
21K03137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
渡辺 由美子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (20425739)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 認知機能 / 認知症 / 電気刺激 / tDCS / 可塑性 / 記憶 / 前頭連合野 / 視床 / 経頭蓋電気刺激 / 長期増強 |
研究開始時の研究の概要 |
日本では少子高齢化社会の進展に伴い、認知症の患者数は増加しており大きな社会問題となっている。本研究では認知機能に関わる神経機構を明らかにするとともに、認知機能低下の予防及び認知機能の向上に役立つ介入方法とその作用機序を明らかにすることを目的として、生理学的、神経科学的な手法などを用いて多角的な検討を行う。
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研究実績の概要 |
日本では少子高齢化社会の進展に伴い、認知症の患者が増加しており大きな社会問題となっている。本研究では認知機能に関わる神経機構を明らかにするとともに、認知機能低下の予防及び認知機能の向上に役立つ介入方法とその作用機序を明らかにすることを目的として、生理学的、神経科学的な手法等を用いて多角的な検討を行う。 認知症等でみられる認知機能の低下には、生活習慣病などでみられる高血圧や、動脈硬化などによる脳循環の変化、睡眠の質の変化など様々な要因が関係することが明らかになってきている。そうした認知機能低下に関わりうる様々な要因の中から、本年度は脳循環に着目して研究を行った。具体的には、ヒトで見られる変化を模したモデル動物を用いて、実際に脳内でどのような変化が起きているかを解析した。認知機能の変化を脳活動からとらえるためには、長期間の計測が必要である。そこで無麻酔で行動中の動物から、神経活動を安定して長期間取得するための方法を確立するための検討を行った。また認知機能低下の予防及び認知機能の向上に役立つ介入方法として期待されている脳刺激に関する研究では、経頭蓋電気刺激などの刺激が脳の認知機能に関わる神経回路に与える影響に関して、神経活動の可塑的な変化に着目して検討を行った。以上に加えて、関連する幅広い文献を調査するとともに、学会参加により最新の情報を入手するなど、様々な角度から検討を行った。 今後は引き続き、認知機能低下の予防及び認知機能の向上に役立つ介入方法とその作用機序を明らかにするために、多角的な検討と研究の推進を行い、関連するデータの取得と解析、論文の執筆などを中心に進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
取得したデータを解析するとともに、新たなデータの取得に向けて研究を進めたため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は引き続き、認知機能低下の予防及び認知機能の向上に役立つ介入方法とその作用機序を明らかにするために、多角的な検討と研究の推進を行い、関連するデータの取得と解析、論文の執筆などを中心に進める。
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