研究課題/領域番号 |
21K03545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
小野 勝臣 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (50627180)
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研究分担者 |
野沢 貴也 国立天文台, 科学研究部, 特任研究員 (90435975)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 超新星爆発 / 超新星残骸 / 分子・ダスト形成 / 重力崩壊型超新星爆発 / 超新星1987A / 3次元流体計算 |
研究開始時の研究の概要 |
超新星の衝撃波が星間空間に広がって爆発から数十年-数百年後に輝き出す超新星残骸の観測のいくつかは空間的に解像され、空間的情報を得るのが難しい超新星爆発や親星の進化を理解する手掛かりとなり得る。実際、最近の観測的ブレークスルーとして、超新星1987Aの放出物質中の分子およびダストからの放射の空間分布が観測され、それらが極めて非球対称であることが分った。本研究では世界で初めて超新星爆発から超新星残骸までの3次元流体計算に基づき、分子・ダスト形成計算を行う。観測との比較を通して、超新星爆発から超新星残骸までの物理的・化学的進化の全貌の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は重力崩壊型超新星爆発の爆発から若い超新星残骸へと進化する過程で超新星放出物質内部で起こる分子・ダスト形成を理解することである。超新星1987Aは近傍で発見された最も新しい超新星であり、発見から30年余りが経ち、若い超新星残骸のフェーズへ移行している段階である。近傍であることから観測で超新星放出物質の内部が空間的に解像されており、その分布は球対称から著しく逸脱している。最近、観測的ブレークスルーとして、ALMA望遠鏡によって超新星1987Aの放出物質内部で形成されたCOおよびSiO分子からの回転遷移放射の3次元的分布が初めて捉えられた。その結果、分子からの放射の空間分布も大局的に非球対称であることが分かった。他方、理論的には、重力崩壊型超新星の爆発機構には多次元効果が本質的である他、流体不安定性に起因する物質混合も起こり得ると考えられている。しかし、そのような環境を反映した超新星放出物質でどのように分子・ダスト形成が進行するか解明されていない。これまでの申請者らの3次元流体数値計算に基づく研究により、伴星進化によって形成されたある親星の非球対称な爆発モデルで超新星1987Aの (分子観測以外の) 種々の観測を上手く説明できることが分かった。そこで、超新星1987Aを研究対象として、上記の3次元の流体モデルに基づき分子形成計算を行い、観測されたCO分子の回転振動遷移放射の光度曲線や最近のALMA望遠鏡による分子観測と比較しながら物質混合の影響を調べた。本研究の中途での中断により、最終的な結果はまだ得られていない。しかし、引き続き研究を継続し、ダスト形成への影響の調査および他の天体への適用も今後行う。
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