研究課題/領域番号 |
21K03776
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18010:材料力学および機械材料関連
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研究機関 | 東京都市大学 |
研究代表者 |
岸本 喜直 東京都市大学, 理工学部, 准教授 (20581789)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 機械材料・材料力学 / 逆問題 / マルチマテリアル / マルチスケール / マルチフィジックス |
研究開始時の研究の概要 |
データ同化とマルチスケール・マルチフィジックス解析(M・M解析)によるマルチマテリアル構造の力学性能の予測システムを開発する.具体的には,直接測定が困難な接合部界面におけるミクロスケールの応力分布や表面性状を,直接測定が容易なマクロスケールの固有振動数と減衰比から逆解析的に同定するとともに,データ同化によって実時間で数理モデルの再現性を向上しながら,系全体の力学パラメータの時系列変化を予測するシステムを構築する.計算コードの製作と種々の試験片に対する打撃試験の実施を通じて,本予測システムの予測精度,適用範囲,実用化した際の課題を明らかにする.
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研究実績の概要 |
本研究は直接測定が困難な接合部界面におけるミクロスケールの応力分布や表面性状を,直接測定が容易なマクロスケールの固有振動数と減衰比から逆解析的に同定するとともに,データ同化によって実時間で数理モデルの再現性を向上しながら,系全体の力学パラメータの時系列変化を予測するシステムの構築を目指している.2022年度はまず,2021年度の課題となっていたボルト・ナットに種々の締付力を与えた状態で腐食させた場合における試験片の接合面の状態と固有振動数の変化を調べた.その結果,ある程度の締付力が与えられていれば,塩水の侵入の程度に大きな差はみられなかった.次に当初の研究実施計画にしたがって接合部界面における異材の影響を調査した.具体的には,鋼板二枚を接着剤で接着したうえで八組のボルト,ナット,座金を用いて締結した試験片を用意して打撃試験を実施した.並行して本予測システムを用いて試験片の固有振動数を予測した.打撃試験で得られた固有振動数は,本予測システムによる予測値よりも高く,締付力の変化に対してほぼ一定であり,接合界面の無い一体物の試験片の固有振動数と同程度であった.この原因として,接合部界面の凹凸に接着剤が入り込むことで界面剛性が増加したことが考えられ,接合部の界面剛性は一体物の試験片に近づくことが示唆された.このメカニズムの解明ならびに本予測システムにおける数理モデルの改良が今後の課題となった.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度の研究室利用制限によって,計画通りに実験を実施できない期間があったが,実験方法を再検討するなどして,徐々に研究の進捗を取り戻している.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は引き続き接合部界面における異材の影響を調査する.特に,接合部の界面剛性に及ぼす接着剤の影響とそのメカニズムの解明,ならびに本予測システムにおける数理モデルの改良に取り組む.
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