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LSPRデバイスへの応用を目指したアルミナノホール形成技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K03815
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分18020:加工学および生産工学関連
研究機関地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所

研究代表者

安井 学  地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所, 電子技術部, 主任研究員 (80426361)

研究分担者 伊藤 寛明  近畿大学, 工学部, 准教授 (70534981)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード電子線描画 / HSQ / 金型 / 熱ナノインプリント / SU8 / アッシング / フッ素 / フッ素樹脂 / 微粒子 / アルミナノホール / Ni-Wナノ金型 / LSPRデバイス
研究開始時の研究の概要

新型コロナウイルス等の核酸の検出感度を著しく上げるLSPRセンサ,優れた単色性と鮮明な多色を表現できるプラズモンカラーフィルタを対象に,紫外から赤外までの光に対してLSPRを発現するガラス上のアルミナノホールが研究されている。本研究では,加圧によるガラスの破損防止を目指した構造を提案し,申請者が体系的に研究するNi-Wナノ金型を用いたアルミナノホールの形成を目指して研究を進める。

研究実績の概要

本年度の研究目的は、アッシング後のSU8表面に残留する微粒子を除去し、Ni-Wメッキを行ってNi-W金型を開発するとともに蒸着Al薄膜の物性値を評価することである。しかしながら、SU8表面に残留する微粒子がフッ素ガスで揮発できるアンチモンではなく、アルミニウムであったことから,フッ素ガスでは揮発できず、SU8表面に微粒子の除去の目処が立っていない。
一方,粉末状態では加水分解を起こさず、MIBKに溶解して使用する粉末水素シルセスキオキサン(Hydrogen silsesquioxane : HSQ)の存在を知り、実験に用いたところ、低湿度下であれば3ヶ月程度安定した状態で電子線描画を実施できた。また、熱可塑性樹脂に対して繰り返し熱ナノインプリントを実施できた。
ただし、ドットパターンでは近接効果の影響を受けやすく、200nm周期のドットパターンでは、ドット間にHSQの残渣が生じドットパターンが繋がりやすかった。CADデータの工夫やドーズ量を調整することで、HSQの残渣を抑制することはできたが、完全に抑えるには至っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

申請書では、SU8表面に残留する微粒子はアンチモン化合物であり、フッ素ガスによりSbF5を生成して、微粒子を揮発させることを考えていた。しかしながら、微粒子がAlであったため、フッ素ガスによる微粒子の除去案が頓挫してしまった。その代替として、粉末HSQを用いた金型作製を模索している。

今後の研究の推進方策

現状では、SU8を原版としたNi-W金型の作製が困難である。Ni-Wめっきのヤング率:220GPaに及ばないものの、熱処理を行ったHSQでは、ヤング率が80GPaまで上昇した報告があることから、HSQのドーズ量、現像液、熱処理を検討し、Ni-Wめっきの代替えを目指し、金型に使用できるか検討する。

報告書

(2件)
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Ni板の親水化に対するプラズマ照射の効果2021

    • 著者名/発表者名
      YASUI Manabu、NAGANUMA Yasuhiro、TANAKA Satomi、KATO Chihiro、KUROUCHI Masahito、KANEKO Satoru
    • 雑誌名

      表面技術

      巻: 72 号: 12 ページ: 716-718

    • DOI

      10.4139/sfj.72.716

    • NAID

      130008124228

    • ISSN
      0915-1869, 1884-3409
    • 年月日
      2021-12-01
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] フッ素樹脂を用いたアッシングによるSU8のエッチング2022

    • 著者名/発表者名
      安井 学, 本泉 佑, 黒内 正仁, 金子 智
    • 学会等名
      第13回マイクロ・ナノ工学シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 樹脂薄膜の粘弾性特性に及ぼす試験片寸法の影響2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤 寛明,伏岡 拓洋, 藤井 奨吾, 安井 学
    • 学会等名
      日本非破壊検査協会 令和4年度 第3回応力・ひずみ測定部門講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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