研究課題/領域番号 |
21K03859
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分19010:流体工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
鈴木 博貴 岡山大学, 自然科学学域, 准教授 (10626873)
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研究分担者 |
望月 信介 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (70190957)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 流体工学 / 乱流工学 / 数値解析 / 実験計測 / 静圧変動 / 乱流拡散 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の全体目的は,古典的な平衡局所乱流の知見が利用できない非平衡で非局所等方的な乱流場における,熱物質拡散を伴う乱流拡散現象を,先行例がなく高精度解析が要求される静圧変動を解析して解明しモデリングを行うことにある.非平衡非局所等方乱流場での乱流拡散現象を,数値解析と風洞実験を用いて解明し,モデリングを行う.非平衡非局所等方乱流場での静圧変動を解析しその特性を解明する.
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研究実績の概要 |
当該年度においても,本研究課題の研究計画に従って研究実績を挙げてきている.この研究実績は,昨年度の実績報告書において記載された今後の研究の推進方策についても踏まえている物である.具体的な研究成果として,まず,風洞実験として,マルチスケール格子生成乱流におけるピトー管径が中心線平均流速に与える影響,平均流加速度が実験乱流に与える影響を検討するための加速度パラメータの定義の違いによる不確実性評価および周波数応答調整に基づき減衰乱流に対して得られる電圧変動の三重相関関数とバイスペクトルに関する熱線計測結果検証について,成果が得られた.また,数値解析として,減衰乱流に関する物として,構築したフーリエスペクトル解析の検証を伴う定常均質乱流へのシングルスケール初期流れ場への適用,5段階マルチスケール正方形乱流生成グリッドの乱流生成への適用に関する数値的可視化,平行格子で生成された流れに対する流出境界の対流速度の設定の影響に関する数値的可視化およびセンターライン上のマルチスケール生成乱流における動圧および静圧変動の見かけ上の指数関数的減衰特性について,成果が得られた.また,静圧変動と運動エネルギー保存誤差に関する研究成果として,エネルギー保存の不確かさが異方性非定常乱流場の周期的変動と揺らぎに与える影響に関する分散図に基づく検討および等方的/異方的定常乱流場における静圧変動特性の等方的小空間分解能低減への応答について,成果が得られた.また,モデリングに関する成果として,非定常乱流場のレイノルズ数依存性を利用した層流におけるゼロ・非ゼロ値収束型サブグリッドスケールモデルの比較検証および大規模乱流構造に着目した均質定常乱流におけるサブグリッドスケールモデル定数値の関係が得られた.これらの成果は,査読付雑誌として,公表済または掲載決定となっている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
別途記載されている研究実績に示されるように,研究計画を踏まえて問題ない実績が得られているため.
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策について,当初研究計画にしたがって引き続き当該研究を,風洞実験・数値解析・モデリングの点から推進していくことを予定している.風洞実験については,今年度に得られた実験結果を踏まえて,引き続き乱流変動の高精度計測に関する実験を進めていく予定である.数値解析について,こちらも同様に研究計画に従って進め,引き続き研究成果を出していきたい.これらの実験結果および数値解析結果を踏まえて,研究計画に従ってモデリングについても研究を進めていく計画である.
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