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固体燃料表面とそのごく近傍で生じる化学反応のダイナミクスとモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 21K03891
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分19020:熱工学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

松下 洋介  弘前大学, 理工学研究科, 教授 (80431534)

研究分担者 松川 嘉也  東北大学, 工学研究科, 助教 (30882477)
青木 秀之  東北大学, 工学研究科, 教授 (40241533)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード熱移動 / 物質移動 / 燃焼 / 数値解 / 単一粒子 / シミュレーション / 固体燃料 / 不均一反応 / 詳細化学反応機構 / ラジカル / Stefan-Maxwell式
研究開始時の研究の概要

本研究課題では,一見空間スケールを克服したと思われた,微粉炭燃焼シミュレーションなどの固気二相流解析で広く用いられているEuler-Lagrange法において表現できない粒子表面のごく近傍で生じる化学反応を詳細化学反応機構レベルで明らかにする.また,得られた知見をデータ・ベースに保存し,深層学習を併用することでモデル化し,微粉炭燃焼シミュレーションに容易に実装可能なモデルを構築することを目標とする.

研究実績の概要

今年度は,固体燃料の反応性が化学反応を伴う単一粒子周りの熱・物質移動に及ぼす影響を検討するため,不均一反応速度として,バイオマス・チャーを想定したチャーの部分酸化反応とCO2ガス化反応速度を入力してシミュレーションを実施した.具体的には,有限体積法に基づき,一次元球座標系において,連続の式,エネルギー保存式および化学種の保存式の数値解を求めた.
境界条件である沖合のガスの温度と酸素濃度によらず,粒子周りの酸素および一酸化炭素濃のモル分率は粒子表面に向かってそれぞれ単調に減少および増加したのに対し,二酸化炭素のモル分率はr/dp = 1付近で極大を示した.また,粒子周りの温度はr/dp = 1付近で極大を示した.そのため,粒子のごく近傍において生じる発熱反応であるCOの酸化反応,粒子表面で生じる吸熱反応であるチャーのCO2ガス化反応の影響が大きいことが示唆された.
境界条件である沖合の酸素のモル分率の増加に伴い,粒子周りのガスの温度分布は高温側にシフトした.また,境界条件である沖合の酸素のモル分率の増加に伴い,チャーの消費速度(チャーの部分酸化反応とCO2ガス化反応速度の和)は増加したものの,酸素のモル分率が高いほどその増加割合は減少した.この結果を検討するため,チャーの消費速度の内訳として,チャーの消費速度に対するチャーの部分酸化反応速度の割合を検討した.その結果,境界条件である沖合の酸素のモル分率が低い場合,チャーの部分酸化反応速度の割合はほぼ1であるのに対し,沖合の温度の上昇に伴い減少した。一方,沖合の酸素のモル分率が高い場合,チャーの部分酸化反応速度の割合は0.2と低い値でほぼ一定となった.そのため,酸素のモル分率は一定以上上昇させてもその効果は小さくなると考えられる.

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 単一粒子周りの熱・物質移動を考慮したバイオマスチャーの燃焼シミュレーション2023

    • 著者名/発表者名
      森岡聡真, 松川嘉也, 青木秀之, 松下 洋介
    • 学会等名
      第25回化学工学会学生発表会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 火炎中のラジカルによる不均一反応を考慮した固体燃料粒子の燃焼解析2022

    • 著者名/発表者名
      加藤徹大, 小林智博, 石母田健悟, 松川嘉也, 松下洋介, 青木秀之
    • 学会等名
      化学工学会第52回秋季大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-12-25  

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