研究課題/領域番号 |
21K04003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
寺西 研二 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (80435403)
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研究分担者 |
白井 昭博 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(生物資源産業学域), 准教授 (40380117)
岡久 稔也 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任教授 (60304515)
曽我部 正弘 徳島大学, キャンパスライフ健康支援センター, 教授 (60732790)
中川 忠彦 島根県立大学, 看護栄養学部, 講師 (40634275)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 放電プラズマ / 炎症性腸疾患 / 活性酸素種 / 活性窒素種 / ヒトT細胞 / プラズマ照射溶液 / 化学活性種 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,放電プラズマを照射した溶液を炎症性腸疾患(Inflammatory bowel disease:IBD)の治療に応用することを最終目標とし,人体に投与可能な溶液に対して放電プラズマを照射した際の溶液中に生成される化学活性種の調査と,同溶液をヒトT細胞株に曝露することでアポトーシス(細胞死)の誘導とその制御を試みる。本研究により,ヒトT細胞株へのアポトーシス誘導ならびにその制御が可能となれば,放電プラズマを照射した溶液をIBD患者体内に投与し,血液中の過剰な白血球(免疫細胞)を制御することでIBDを寛解に導く新しい治療の実現に向けて大きく前進することができる。
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研究成果の概要 |
本研究では,プラズマ照射溶液を炎症性腸疾患(IBD)の治療に応用することを最終目標とし,人体に投与可能な生理食塩水に放電プラズマを照射した溶液(プラズマ照射生理食塩水:PTS)がヒトT細胞株(Jurkat細胞)に及ぼす影響とPTS中に生成される化学活性種について調査した。各種放電ガスを用いた際にPTS中に生成される化学活性種を明らかにするとともに,PTSに曝露したJurkat細胞は初期アポトーシスを経由して細胞死に至ることなどを明らかにすることができ,本研究を通してプラズマ照射溶液がJurkat細胞に及ぼす影響の機構に迫ることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人体に投与可能な生理食塩水にプラズマを照射した際に生成される活性種の特性や同生理食塩水が免疫細胞に及ぼす影響を調査することは,プラズマ照射溶液を炎症性腸疾患の治療に応用する上で極めて重要である。本研究を通して明らかになった各種放電ガスを用いて生成したプラズマ照射生理食塩水(PTS)中の化学活性種の濃度特性については,化学活性種と細胞影響の関係を今後より詳細に検討する際の重要な基礎データになり得る。また,PTSに曝露したJurkat細胞が初期アポトーシスを経由して細胞死に至る結果は,PTSにより免疫細胞の活性を制御できる可能性を示唆しており,この点についても今後より詳細な検討が必要である。
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