研究課題/領域番号 |
21K04039
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
田口 健治 北見工業大学, 工学部, 准教授 (60435485)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 準ミリ波帯 / ミリ波帯 / 超高解像度人体ボクセルモデル / 人体ばく露 / 安全性評価 / 国際標準化 / SAR / APD / 全身平均SAR / 準ミリ波・ミリ波 / 超高解像度 / 大規模解析 |
研究開始時の研究の概要 |
次世代移動通信で利用される準ミリ波・ミリ波帯の人体安全性評価指針は、国際規格団体によるガイドラインが発布されたが、安全側に基準値が設定されている。本研究では、超高解像度化技術を応用した解剖学に基づく高精細人体数値モデルと大規模な電磁界・熱の複合物理数値解析により、従来困難であった本周波数帯における人体電磁ばく露の評価指針と温度上昇との関連性を明らかにし、次世代無線通信の国際電波防護ガイドライン策定及び改訂に貢献することを目的としている。特に、安全性を考慮した最大許容送信電力を明確にすることで受信端末及び基地局を含めた通信システム設計の簡易化を促進するなど、産業界への波及効果も期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では、超高解像度化技術を応用した解剖学に基づく高精細人体数値モデルを開発し、並列型スーパーコンピュータと超大規模電磁界解析技術の有機的な結合により、従来困難であった準ミリ波・ミリ波帯における高精度な人体電磁ばく露評価を実現した。具体的な局所ばく露におけるAPD評価及び全身ばく露における全身平均SAR評価により、本周波数帯におげる皮膚モデリングの重要性と皮膚厚みが評価指針に与える定量的な影響を初めて明らかにした。これらは次世代無線通信の国際電波防護ガイドライン改訂のための科学的根拠に基づく重要な知見及びデータである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高解像度化技術を応用した解剖学に基づく高精細人体数値モデルと大規模解析技術により、これまで数値解析が困難であった準ミリ波・ミリ波帯において体温上昇と関係が深い人体局所及び全身の電磁吸収解析を実現し、具体的な人体安全性の評価を世界に先駆けて実施したところに学術的意義がある。本研究により得られた知見及び数値データは、次世代無線通信の国際電波防護ガイドライン策定及び改訂のために有用であり、直接的には人体の安全性、間接的には通信速度の向上に大きく寄与出来ることが社会的意義となる。
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