研究課題/領域番号 |
21K04101
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
山田 桂輔 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 主任研究員 (90613993)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 計測 / 校正 / 音響 / 超低周波音 / 火山 / 防災 / マイクロホン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、火山観測等に利用される超低周波音測定の信頼性向上による防災技術への貢献を目的とし、0.1 Hz~1Hzにおけるマイクロホン感度の校正法の開発を行う。超低周波数領域に特化した校正法として水柱型音圧発生装置を用いた校正システムの開発を行い、校正法の確立を目指す。 研究期間内の目標は以下の二項目の達成である。・本校正法による校正値が、1 Hzにおいて従来法の校正値と0.2 dB(従来法の校正の不確かさ)の範囲内で一致すること。・ 本校正の不確かさが、0.1 Hz ~ 1 Hzの範囲内で0.2 dB以下となること。
|
研究成果の概要 |
本研究では、超低周波音モニタリングによる防災技術への貢献を目的とし、未確立であった0.1 Hz~1 Hzにおけるマイクロホン感度の校正法の開発を行った。超低周波数領域に特化したマイクロホン感度校正法として水柱型音圧発生装置を用いた校正システムの開発を行うと共に、従来の校正法との比較と不確かさの評価により校正結果の信頼性の確認を行った。結果として、トレーサビリティを確保した信頼性のある校正を0.2 dBの不確かさで行うことを可能とした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超低周波音は遠方まで届くため、火山噴火など大規模自然災害の観測に利用して防災に役立てる研究が進んでいる。しかし観測に使用する計測器の校正方法が確立していないことが課題であった。本研究の成果により超低周波数領域におけるマイクロホンの感度が校正可能になることで、複数点での観測結果の正しい比較・統合が可能となり、超低周波音モニタリングによる防災システムの実用化の加速が期待できる。
|