研究成果の概要 |
より性能の高いグラフェンの薄膜トランジスタの作製を目指し, 研究期間3年間で様々な合成条件で研究を行ってきた. その結果, 最も高性能の薄膜トランジスタの作製条件は, ニッケルの膜厚200 nm, 合成温度900℃, 炭素の供給源であるアセチレンの導入時間30秒, 希釈ガスに窒素ガスを用いた場合であり, これまでよりもON/OFF比を向上させることができた. その中でキャリアガスをアルゴンから窒素に変更した場合, グラフェンの膜質が大幅に向上することが新たに分かった. よって様々な希釈ガスを用いることで大幅な性能向上が見込めることが明らかとなった.
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