研究課題/領域番号 |
21K04235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小野 祐輔 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (00346082)
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研究分担者 |
河野 勝宣 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (60640901)
和田 孝志 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (60832996)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 地震 / 地すべり / 斜面崩壊 / ハザード / 地震時斜面崩壊 / 崩壊土 / ハザードマッピング / 剛体すべりブロック / 剛体ブロック / すべり剛体ブロック / 流動土砂 / 到達範囲 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,従来手法である独立したすべり剛体ブロックモデルを用いた地震時斜面崩壊の発生予測モデルを発展させるため,新たにすべり剛体ブロック連成モデルを提案する.また,本研究で提案するすべり剛体ブロック連成モデルを用いて,これまでその影響が不明瞭であった地震動の方向性と斜面崩壊危険度の関連も整理する.さらに,すべり剛体ブロック連成モデルで斜面崩壊が生じた後,災害へと発展する過程を予測するため,発生が予測された崩壊土砂の流動を取り扱えるように,すべり剛体ブロック連成モデルと土石流の数値解析モデルとの統合を試みる.
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研究成果の概要 |
地震による広域かつ高精度な地すべり予測を実現するため,すべり剛体ブロックを用いた高度な解析手法を開発した.複数の剛体ブロックの連成モデルの完成には至らなかったものの,三次元地震波に解析を拡張できた.広域の地震斜面ハザード評価を実現するため,斜面角度と方位を離散化し,各組み合わせのハザードを決定する方法を提示した.AHP-GISを用いた地すべりハザードマッピングを過去の四つの地震に適用し、地形要因が斜面崩壊分布に支配的であることを確認した.さらに、崩壊土流入が河川洪水流れに与える影響を考慮する数値シミュレーションモデルを開発し,洪水流向の変化や上流の浸水拡大を表現できることを確認した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国土の大半を山地が占める日本では,比較的規模の大きな地震が発生すると必ずと言えるほど地すべり・斜面崩壊が発生する.地すべり・斜面崩壊は,道路や水道といったライフラインを破壊する他,発生した崩壊土砂が土石流に発展するなどして広域的長期的に地域社会に影響を与える.そのため,地震による地すべり・斜面崩壊を予測する手法は常に発展させていかなければならない.本研究の研究成果は実用的な手法として広く用いられるまでにはギャップが多数残っているものの,これまでよりも技術レベルを一段上げることに貢献できたと考えられる.
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