研究課題/領域番号 |
21K04248
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
田口 岳志 秋田大学, 理工学研究科, 助教 (00452839)
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研究分担者 |
荻野 俊寛 秋田大学, 理工学研究科, 准教授 (80312693)
鈴木 素之 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (00304494)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ベンダーエレメント試験 / 堤防浸食 / 堤防決壊 / セメント改良 / 堤体盛土モニタリング / 原位置簡易型 / 堤防決壊検知 / 安定処理土 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,昨今頻発傾向にある「河川堤防の決壊」の誘因となる堤防内部の浸食や劣化を検知できる“地盤埋め込み型の原位置ベンダーエレメント試験法”を確立することを目的とする。さらにそのシステムをポータブル化すると共に,アドホック通信システムを併用させ遠隔地からいつでも弱部検知できるモニタリングシステムを構築することが最終的な目標である。本申請課題においては,比較的硬質な堤体表層土を再現したセメント改良部分に焦点を絞る。
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研究成果の概要 |
堤体盛土を対象とした原位置簡易型ベンダーエレメント法の適用性証に成功した。 計画当初はセメント改良土部のみを対象としていたが,新たに試作した透水型ベンダーエレメント試験装置により,未改良土を土試料として用いることができた。また,簡易的な土層実験においても,透水に伴うせん波速度の減少傾向(波形の変化)を確認でき,計画段階において目標とした「浸水および透水に伴うせん波速度の変化」を室内実験において確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原位置ベンダーエレメント試験装置を設置し,我が国における堤防全域の漏水・劣化・決壊を迅速に検知することができるシステムの構築を目指して,本研究を進めた。その結果,土試料が浸水および透水する過程において,せん断波速度の計測波形形状が規則的に変化することが明らかとなった。このことは,我が国における堤防決壊被害を軽減できる技術開発に大きく貢献する可能性があり,本研究成果の社会的意義は極めて大きいといえる。
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