研究課題/領域番号 |
21K04287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
金井 昌信 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (20375562)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 避難 / 風水害 / 防災意識 / 災害犠牲者 / 意思決定 / 防災教育 / 避難計画 |
研究開始時の研究の概要 |
風水害による犠牲者をださないようにするために、住民の適切な避難を促す対策が推進されている。しかし、その対策方針は「防災上、理想的な住民であること」を求めるものであり、「防災上、理想的な住民であれば、災害時に適切な対応をとることができる」ことを前提としたものである。 本研究では、風水害による犠牲者をださないことのみに主眼をおき、上記のような方針とは異なるアプローチ、すなわち「平時の防災意識等のあり様に依存しない」「災害時に適切な対応をとることができないことを前提」として、風水害時の対応行動として住民が事前に検討しておくべき内容をとりまとめたマニュアルを開発する。
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研究実績の概要 |
近年、毎年のように大規模風水害が発生しており、100人前後の犠牲者が生じている。この現状に対して、住民の適切な避難を促す対策が推進されているが、その多くの対策方針は「防災上、理想的な住民であること」を求めるものであり、「防災上、理想的な住民であれば、災害時に適切な対応をとることができる」ことを前提としたものである。 本研究では、風水害による犠牲者をださないことのみに主眼をおき、上記のような方針とは異なるアプローチ、すなわち「平時の防災意識等のあり様に依存しない」「災害時に適切な対応をとることができないことを前提」として、風水害時の対応行動として住民が事前に検討しておくべき内容をとりまとめたマニュアルを開発することを目的としてる。 令和5年度については、自宅待機(垂直避難)で水害から命を守ることができる地域を対象に、前年度作成・配布した自宅待機を促すリーフレットの再配布を行い、前年度よりも閲覧率が上昇し、水害時に垂直避難を考える住民の割合が増加したことが確認された。 また、地域全域に3メートル以上の浸水が想定されている地域を対象に、広域避難を促す避難リーフレットを作成・配布した結果、水害時に自宅待機を選ぶ住民の割合が減少したことが確認された。そして、同地域において、広域避難をさらに促進するために、地域独自の広域避難促進ドリルを地域住民とともに作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
地域住民と相談しながら、その地域独自の避難促進策を検討し、それを実践することを試みているため、当初の予定より、成果物の配布、効果計測が遅れてしまった。
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今後の研究の推進方策 |
地域住民と作成した広域避難促進ドリルを配布し、アンケート調査によりその効果を計測し、研究成果を取りまとめる。
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