研究課題/領域番号 |
21K04295
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 静岡理工科大学 (2023) 群馬工業高等専門学校 (2021-2022) |
研究代表者 |
鈴木 一史 静岡理工科大学, 理工学部, 准教授 (90529041)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 横断歩道 / 歩行者 / 二段階横断 / VR / シミュレーション / バーチャルリアリティ / 道路構造 / 歩行者心理 / 交通島 / 交通安全 / アンケート |
研究開始時の研究の概要 |
わが国の歩行者事故の約6割は横断中に発生しており,道路横断時の歩行者安全確保が喫緊の課題である.わが国の無信号横断歩道上での歩行者への譲り率は非常に低く,海外諸国で広く普及している二段階横断方式の導入により改善が期待されるものの,導入に際しての設置要件が十分に明らかになっておらず,積極的な導入には至っていない.そこで本研究では,ドライバーの譲り行動の発現メカニズムを体系的かつ統計的に明らかにするとともに,様々な道路交通条件に応じて,ドライバーの譲り行動を誘発する安全・円滑・快適な無信号横断歩道における歩行者横断施設の計画設計手法を二段階横断方式も含めて提案する.
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研究実績の概要 |
本年度は,ドライビングシミュレータ実験による横断施設に応じたドライバーの譲り判断モデルの構築,並びに道路交通条件に応じた横断施設別の安全性・円滑性のシミュレーション評価を予定とした.しかしながら,研究代表者の所属研究機関に異動が生じ,研究環境を整えることに時間を要したため,実験環境であるドライビングシミュレータの構築を中心に進めた.ここで構築されたシミュレータでは,横断歩道付近での歩行者の待機状況や待機位置,対向車の譲り有無,後続車の有無等の違いを再現可能とするとともに,横断施設構造の違いについても再現可能なものとした.今後は本シミュレータの基本的な再現性検証を行うとともに,被験者実験により横断施設構造の違いが譲り判断に及ぼす影響について明らかにしていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の異動に伴う研究環境の構築に時間を要し,当初予定していたドライビングシミュレータを用いた被験者実験において,ドライビングシミュレータの構築までは完了したものの,本シミュレータを用いた被験者実験の実施までには至っていない.
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今後の研究の推進方策 |
本年度に構築されたドライビングシミュレータを用いた被験者実験を行う.具体的には,被験者ドライバー20名に対し,過年度で明らかとなったドライバーの譲り判断に及ぼす影響要因を考慮した横断歩道通過シナリオの走行実験を行い,横断施設構造の違い,対向車の一時停止の有無,横断待ち位置等を考慮したドライバーの譲り判断モデルを構築する.ここで構築されたドライバーの譲り判断モデルと過年度に構築された歩行者の横断判断モデルを組み込んだミクロ交通シミュレータを構築し,単路部横断歩道上において,横断施設ごとに車両・歩行者の交通量,車両速度を変化させたときの車両・歩行者双方の遅れや交錯危険性に関する感度分析を行い,安全性・円滑性の観点から望ましい横断施設の設置要件を明らかにする.
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