研究課題/領域番号 |
21K04297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 公益財団法人豊田都市交通研究所 |
研究代表者 |
三村 泰広 公益財団法人豊田都市交通研究所, その他部局等, 主幹研究員 (20450877)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 高齢運転者 / 無信号交差点 / 空間探索 / 脳活動 / 身体機能 / 身体挙動 / 空間認知 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,高齢運転者の無信号交差点通過時における身体挙動および脳活動の実態を踏まえた認知プロセスの特性について,知見を積み上げようとする.空間再現性に優れるヘッドマウントディスプレイによる交差点通過時の360度映像を構築し,無信号交差点通過時の視線挙動・身体挙動・脳活動を計測し,交差点特徴別,交通条件別,走行位置別での,高齢運転者の特徴を明らかにする.次に,視線・身体挙動及び脳活動により構成させる「空間の認知」といった潜在変数を設定した無信号交差点通過時の空間認知モデルの構築を通じて,特に高齢運転者においてどのような身体機能や通行空間の状況が「空間の認知」に顕著な影響与えるかを明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究は,高齢運転者の無信号交差点通過時における身体挙動に影響を与える身体機能および脳活動の実態を踏まえた空間探索プロセスの特性について,知見を積み上げようとする.具体的には,無信号交差点通過時における(1)高齢運転者の身体機能と空間探索の関係性,(2)高齢運転者の脳活動についての知見を得るものである.身体機能と空間探索及び脳活動の成果を通じて,高齢運転者は,特に鋭角といった変形交差点において,他の年代では増加する交差点進入後の空間探索が減少し,注意そのものの意識が低くなるといったことが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果により,今後の高齢運転者の無信号交差点における出会い頭事故対策を考える上で,特に注目すべき交差点形状や,通過時のポイントを特定できたと考える.これらの特徴を踏まえた高齢運転者に対する安全運転支援技術の開発や,GPSを利用した経路提供の開発は,一定程度有益であると考えられる.
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