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立地適正化計画を考慮した駐車場配置適正化のための評価方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K04305
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分22050:土木計画学および交通工学関連
研究機関日本大学

研究代表者

小早川 悟  日本大学, 理工学部, 教授 (70277383)

研究分担者 田部井 優也  福岡大学, 工学部, 助教 (40875689)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード駐車場 / 立地適正化 / 立地適正化計画 / 集約化
研究開始時の研究の概要

本研究は、既存駐車場の立地適正化を進めていく際に、どのような考え方で隔地および集約化を行っていけばよいかを、駐車場利用者の徒歩距離や地域内に流入してくる自動車交通の移動距離を用いた評価手法を確立するため、駐車場の立地適正化を考慮した駐車場選択モデルの構築を行い、その後に駐車場の立地適正化のための駐車施策を検討するシミュレーションモデルを構築し、その結果を用いて駐車場の立地適正化のための駐車施策の評価方法の検討を行うものである。

研究実績の概要

本研究は、これまで進められてきた路外駐車場の整備により、駐車需要に対して駐車容量に余剰が生じ始めているなかで、今後人口が減少していく際に必要となる駐車場の隔地設置や集約を行っていくための都市計画の方法論を確立することを目的としている。
駐車場の集約化については、国土交通省が示している駐車場立地適正化のためのイメージを参考にシナリオを作成し、駐車場の適正配置のための駐車施設集約化の検討を行った。その結果、シナリオ毎に集約が可能なケースと、集約が困難なケースがあることが判明した。そこで、集約が困難なシナリオについては、駐車場料金の設定を変化させることで、駐車場の平準化を促すための検討を行った。
さらに、昨年度に引き続き、東京都内で進められている附置義務駐車施設の地域ルールを前提に附置義務駐車施設の減免と隔地を導入した場合に駐車施設の集約がどのように進むのかについての検討も行っている。対象としたエリアは、東京都千代田区の大丸有地区および神田地区、そして東京都中央区の東京駅前地区の3地区とした。それぞれのエリアにおいて、駐車場の集約方法を①街区の番地毎に集約した場合、②地区の外周部に集約した場合、③幹線道路沿いの建物に集約した場合の3つのパターンで分析を行い、集約化の進捗割合と駐車場利用者の平均徒歩距離の延伸状況の分析を行い、どのような集約方法が適しているかの検討を行っている。また、隔地集約のための駐車場の隔地距離に関する分析もあわせて行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまで、駐車場の集約化については、駐車場を集約するシナリオを作成し、駐車場の適正配置のための駐車施設集約化の検討を行った。このシナリオ分析については、当初の予定通り、一通りの分析を終了することができた。以上の内容に加えて、昨年度に引き続き、東京都内で進められている附置義務駐車施設の地域ルールを前提に附置義務駐車施設の減免と隔地を導入した場合に駐車施設の集約がどのように進むのかについての検討も行っている。東京都内では、この数年間で建物に付置が義務付けられている付置義務駐車施設の減免と隔地を目的とした駐車場の地域ルールの導入が相次いでおり、駐車場の隔地集約を検討していくうえで、この地域ルールの影響を考慮して検討していく必要性が非常に高いといえる。そのため、駐車場の地域ルールが適用されている東京都内の3地区を対象にどのような集約方法が適しているかの検討を行っている。以上により、研究全体を通しては、概ね順調に進展していると判断する。

今後の研究の推進方策

今後は、これまでの結果をもとに、立地適正化を考慮した駐車場の隔地集約化の評価結果について取りまとめていく予定である。さまざまなパターンで駐車場の隔地集約化のシナリオを作成してきているが、建物の立地特性(大規模建築物の割合)や隔地距離の設定、集約先の建築物の抽出方法の違いなどをもとに、駐車場の集約化の進捗割合と駐車場利用者の平均徒歩距離の延伸状況を評価軸として、どのように駐車場の集約化を進めていけば、駐車場利用者にとっても負荷の少ない集約化ができるかを検討していく予定である。また、追加で分析を行っている附置義務駐車施設の地域ルールに基づく台数の減免や隔地集約化についても駐車施設の適正配置の方法論の一つとして、本研究の内容に取り込んでまとめていきたいと考えている。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 建築物の立地に着目した附置義務駐車施設への隔地距離が駐車場集約化に与える影響予測2024

    • 著者名/発表者名
      山本 聡志、小早川 悟、田部井 優也
    • 雑誌名

      交通工学論文集

      巻: 10 号: 1 ページ: A_300-A_308

    • DOI

      10.14954/jste.10.1_A_300

    • ISSN
      2187-2929
    • 年月日
      2024-02-01
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] コンパクト・プラス・ネットワークの駐車政策2024

    • 著者名/発表者名
      小早川悟
    • 雑誌名

      新都市

      巻: 78 ページ: 82-85

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 小規模建築物を含めた地区単位での附置義務駐車施設の整備に関する考察2022

    • 著者名/発表者名
      山本聡志,小早川悟,田部井優也
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 21 号: 2 ページ: 212-217

    • DOI

      10.11361/reportscpij.21.2_212

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2022-09-09
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 建築物の立地特性から見た附置義務駐車施設の隔地距離が駐車場集約化に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      山本聡志、小早川悟、田部井優也
    • 学会等名
      第43回交通工学研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 集約駐車場への隔地距離が駐車施設の集約化に与える影響の分析―東京都中央区東京駅前地区を対象として―2023

    • 著者名/発表者名
      山本聡志、小早川悟
    • 学会等名
      土木学会第78回年次学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ウォーカビリティを考慮したまちづくりと駐車場整備の今後2022

    • 著者名/発表者名
      小早川悟
    • 学会等名
      一般社団法人 全日本駐車協会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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