研究課題/領域番号 |
21K04306
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
石坂 哲宏 日本大学, 理工学部, 准教授 (60453908)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 多車種混合交通 / Uターン / 交錯・衝突危険性指標 / TDTC / PET / 混合交通 / 錯綜危険の定量化 / ソーシャルフォースモデル / 機械学習 / 錯綜危険性 / 画像処理 / インド・タイ / UAV |
研究開始時の研究の概要 |
インド及びタイにおける非車線遵守型多車種混合交通の交錯・衝突危険性を深層学習及びソーシャルフォースモデルにより定量化するモデルを改良し、実証的に検証することを目的とする。改良は、一対多車両間の相互作用の発生を前提に、交錯・衝突危険性指標を推定するモデルへの変換を想定している。現象のシンプル化によるモデルの有効性、実事故データによるモデルの信頼性、既存安全性指標との比較による有用性に関する知見を得ることとする。更に、インド・タイのUAVからの画像に適用することで、有効性を検証することとする。
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研究実績の概要 |
研究課題(1)に関して各車両が安全のため保持しようとする前方走行空間を明らかにすることができた。これらの結果と全方位のデータよりソーシャルフォースモデルから算出した衝突を避けるために維持する希望距離の標準偏差、及び衝突を避けるために反応した時の距離の標準偏差を比較して、その妥当性を判断した。その結果、両者に違いが生じてきており、研究上の仮説通り、側方や後方で保持を希望する距離の影響からと推察され、モデル改良の有効性が示された。 研究課題(2)に関して、0.1秒間隔で変化する衝突危険性指標を定義・提案して、画像解析によりUターン開始時点の危険性に関して、分析を行った。これまでのPET,TTCの指標に加えて、コンフリクトポイント(CP)でのUターン車と対向車の通過時間差を表すTDTC(Time difference to Collision)の指標を提案し、その指標を用いて複数の車両の衝突危険性を算出した。画像処理よりUAV動画のフレームごとの対向車の瞬間速度を算出しており、減速せずにCPに達したと仮定したTDTC1とUターン車が対向車線に入った時点で対向車が減速せずにCPを通過したと仮定したTDTC2の2つの指標とした。なお、これは研究課題(3)の学習強化に該当する試みを行い、車両走行軌跡の抽出精度の向上を図ることができた。PETとTDTCの指標を正負の出現パターンで分類すると、どちらが先行するかの判断を誤れば衝突の可能性がある危険な状態であり、Uターンの走行開始を行うべきではなかった事象を特定することができた。 研究課題(4)に関しては、インド・アーメダバードのパルディ交差点のUAV動画に対して、ソーシャルフォースモデルを用いて直進車と右折車の衝突安全性に関する分析を行った。衝突の危険性を検証することができた
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