研究課題/領域番号 |
21K04318
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 立命館大学 (2022-2023) 琉球大学 (2021) |
研究代表者 |
澤田 和子 立命館大学, 総合科学技術研究機構, 研究員 (00772485)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | レチノイド / 河川水 / クロロフィルa / LC/MS/MS / クロロフィル / レチノイン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
ビタミンAの代謝物であるレチノイン酸はレチノイン酸受容体を介して脊椎動物の多様な機能を制御している。これまでに、レチノイン酸受容体への結合によりシグナル伝達系を攪乱して生体影響を引き起こす可能性を有する化学物質による水環境汚染の実態を明らかにしてきた。本研究では、レチノイン酸受容体に結合し得る化学物質によるヒトおよび水生生物に対する健康被害の可能性を適正に評価するために、水環境中におけるレチノイン酸受容体に結合し得る化学物質の実態を把握し、その原因物質の化学構造を推定することを目的としている。
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研究成果の概要 |
LC/MS/MSを用いた河川水中に存在し得るレチノイドの挙動を解明することを目的として、河川水中のレチノイドの濃度を測定した。LC/MS/MSを用いて8種類のレチノイド、クロロフィルaの分析条件を確立した。次に、河川水中に存在するレチノイド8物質およびクロロフィルaの測定を実施した。レチノイン酸類の前駆体であるレチノール(ビタミンA)が検出され、レチナールも一部の試料で検出された。特に、atRA、4-oxo-atRA、レチノールの検出地点が多かった。また、3月および4月のatRAおよび9cRAの検出濃度とクロロフィルa濃度と相関を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水環境中におけるRARにアゴニスト作用を示し得る化学物質の挙動を把握し、それらの存在に寄与する要因を調査することで、RARアゴニストによる水環境汚染の全容解明ならびに制御戦略の考案につながるものであり、ヒトが生活する上で必要不可欠である水の安全性の確保、および特に水への依存性が高い水生生物の生態系への健全性の保全に重要な貢献を果たすことが期待される。
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