• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

コンクリート製品のリモート生産管理システムのプロトタイプ開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K04332
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23010:建築構造および材料関連
研究機関宇都宮大学

研究代表者

杉山 央  宇都宮大学, 地域デザイン科学部, 教授 (50344015)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードコンクリート / 調合 / 養生 / シミュレーション / モニタリング
研究開始時の研究の概要

コンクリート製品の生産におけるリモート化および自動化を推進するためのリモート生産管理システムを提案する。本システムは、①コンクリート製品の形状・寸法に応じて温度履歴、含水率の経時変化および強度発現の予測計算を行い、それによって納品時に必要な強度を満足するために最適な調合および養生計画を導出して製造工場にリモート指示する、②計画通りの養生が行われているか等の製造工程を遠隔管理する、③製造におけるトレーサビリティ管理を行い、その履歴情報を発注者に提供するという3つの役割を担う。本研究では、リモート生産管理システムの実現に資するため、プロトタイプを開発する。

研究実績の概要

コンクリート製品のリモート生産管理システムのプロトタイプを構築するために、本研究では①コンクリート製品の形状・寸法・調合・製造条件が温度履歴・含水率・強度発現に及ぼす影響を明らかにするための実験、②コンクリート製品に最適な調合および養生計画を導出する計算モデルの提案、③センサ等を利用したコンクリート製品のモニタリング計測技術の調査・実験、④モニタリング計測データをもとに製造工程をリモート管理する技術の提案、⑤コンクリート製品にICタグを取り付けて製造過程の履歴情報を記録・保存するトレーサビリティ管理技術の提案、⑥前記の基礎技術を統合したシステムのプロトタイプ構築を行う。
2021年度には、②の計算モデルを構築した。すなわち、研究代表者がこれまでに開発を進めてきたコンクリート部材の発熱、熱伝導、水分移動、強度発現のシミュレーション技術を発展させ、工場で生産するコンクリート製品にも適用できるようにした。
2022年度には、現場で施工するコンクリート部材とは異なるコンクリート製品に特有の加熱養生、早期脱型などの製造条件も考慮した上で①の実験を実施した。その実験結果を利用して、②の計算モデルの諸係数の数値を設定した。また、③のセンサ等を利用したコンクリート製品のモニタリング計測技術に関する調査・実験を行った。
2023年度には、④のモニタリング計測データをもとにしたリモート管理技術および⑤のICタグを利用したトレーサビリティ管理技術について検討した。また、2022年度の研究成果の一部を日本建築学会技術報告集に投稿し、採用・掲載された。
2024年度には、コンクリート製品の実工場において検証実験を行う機会が得られる予定であり、③のセンサ等を利用したコンクリート製品のモニタリング計測技術の実証実験を行う計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2021年度に計画していた実験が2022年度に先送りになる等の遅れが生じたが、2022年度にはある程度挽回することができ、順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

2021年度には計画していた実験が行えずに大幅な遅れが生じたが、2022年度にはある程度挽回することができた。2023年度にはモニタリング計測データをもとにしたリモート管理技術およびICタグを利用したトレーサビリティ管理技術について検討するとともに、それまでの研究成果を学術誌に投稿し、採用・掲載された。
2024年度には、コンクリート製品の実工場において検証実験を行う機会が得られる予定であるため、これまでに提案した技術の実証実験を行う計画である。また、それらの研究成果を学術誌に投稿する予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (12件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] プレキャスト複合コンクリートの接合面検査に関する基礎研究2023

    • 著者名/発表者名
      TAKEDA Yu、SUGIYAMA Hisashi、OMORI Eitaro、TADA Kenji、KAWAGOE Hiroki、TAKEDA Yuji
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 29 号: 72 ページ: 621-626

    • DOI

      10.3130/aijt.29.621

    • ISSN
      1341-9463, 1881-8188
    • 年月日
      2023-06-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 微粉砕フライアッシュを混合したモルタルの圧縮強度およびポゾラン反応に及ぼす初期高温養生の影響2022

    • 著者名/発表者名
      ZAITSU Takumi、SUGIYAMA Hisashi
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 28 号: 70 ページ: 1101-1106

    • DOI

      10.3130/aijt.28.1101

    • ISSN
      1341-9463, 1881-8188
    • 年月日
      2022-10-20
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] プレキャスト鉄筋コンクリート造建築物の中性化進行に関するデータ分析2022

    • 著者名/発表者名
      OMORI Eitaro、TANUMA Takehiko、SUGIYAMA Hisashi
    • 雑誌名

      日本建築学会技術報告集

      巻: 28 号: 68 ページ: 24-29

    • DOI

      10.3130/aijt.28.24

    • NAID

      130008161934

    • ISSN
      1341-9463, 1881-8188
    • 年月日
      2022-02-20
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] セメントの水和反応・組織形成モデルを用いたコンクリート部材中の水分拡散および熱伝導シミュレーション2021

    • 著者名/発表者名
      SUGIYAMA Hisashi
    • 雑誌名

      日本建築学会構造系論文集

      巻: 86 号: 784 ページ: 848-859

    • DOI

      10.3130/aijs.86.848

    • NAID

      130008058802

    • ISSN
      1340-4202, 1881-8153
    • 年月日
      2021-06-30
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 微粉砕フライアッシュを混合したコンクリートのフレッシュ性状および強度増進性2023

    • 著者名/発表者名
      財津拓三,杉山央,舩木裕之,山﨑尚志
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高強度鉄筋の機械式継手に用いる高性能モルタルの開発2023

    • 著者名/発表者名
      王小昱,宮澤祐介,杉山央
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 非破壊検査手法による鉄筋コンクリート接合面の欠陥探査に関する研究(その1 各手法による探査結果)2023

    • 著者名/発表者名
      武田侑,杉山央,川上渉,多田健次,川越洋樹,武田悠治
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 非破壊検査手法による鉄筋コンクリート接合面の欠陥探査に関する研究(その2 欠陥探査手順の検討)2023

    • 著者名/発表者名
      川上渉,杉山央,武田侑,多田健次,川越洋樹,武田悠治
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 溶融スラグ骨材を用いたモルタルの各種物性2023

    • 著者名/発表者名
      見目譲,杉山央,金子和人
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コンクリート製造時に発生したCO2を回収するための表面緑化技術2023

    • 著者名/発表者名
      齋藤愛美,杉山央
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 微粉砕フライアッシュを使用したコンクリートの施工性に関する研究(その1 モルタルを用いた流動特性の調査)2022

    • 著者名/発表者名
      財津拓三,山﨑尚志,杉山央,舩木裕之
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 超音波複合法によるコンクリートの圧縮強度推定2022

    • 著者名/発表者名
      武田侑,杉山央,大森栄太朗,多田健次,川越洋樹,武田悠治
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 非破壊検査手法によるコンクリート接合面の未接着部探査に関する基礎研究2022

    • 著者名/発表者名
      大森栄太朗,杉山央,武田侑,多田健次,川越洋樹,武田悠治
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 植栽型コンクリートパネルの開発に向けた基礎研究2022

    • 著者名/発表者名
      川上渉,杉山央
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] モルタルに混和した微粉砕フライアッシュの充填効果に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      財津拓三,杉山央
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 非破壊検査手法によるコンクリート接合面の欠陥探査に関する基礎研究2021

    • 著者名/発表者名
      大森栄太朗、杉山央、多田健次、川越洋樹、武田悠治
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事2022

    • 著者名/発表者名
      野口貴文,杉山央ほか
    • 総ページ数
      909
    • 出版者
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi