研究課題/領域番号 |
21K04343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 愛知工業大学 |
研究代表者 |
山本 貴正 愛知工業大学, 工学部, 准教授 (70418987)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | コルゲートチューブ / チューブホース / 継手 / 家庭用掃除機 / 吸引力 / 曲げ補強 / せん断補強 / 付着 / 最大吸引力 / 最大荷重 / あばら筋 / 空隙率 / 主筋 / 片側引抜き試験 / 単筋梁 / プレキャスト / 空隙率試験 / 標準偏差 / 締固め / 最大付着応力度 / 付着力低下 / 鉄筋 / グラウト / 力学的特性 |
研究開始時の研究の概要 |
ポーラスコンクリートは,連続空隙を有するため,透水・保水性能によりゲリラ豪雨による災害の軽減,ヒートアイランド現象の抑制に貢献する社会基盤材料として期待されている。しかしながら,POCは,弱点である脆性を改善する補強工法,品質安定性を確保するためのプレキャスト化が確立されていないため,普及が進んでいない。本研究では,これらを解決するPOCの新規補強工法の力学的特性を提示する。補強およびプレキャスト化は,それぞれ鉄筋かつ幅広い分野で使用されている安価なポリプロピレン製のコルゲートチューブを用いて試みる。
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研究成果の概要 |
コルゲートチューブ内をグラウトし、そこに鉄筋を通した主筋(鉄筋内蔵CT)を利用したポーラスコンクリート(POC)の継手部の曲げ性能について、また鉄筋が挿入されているチューブホースをあばら筋(鉄筋挿入TH)としたこの補強効果について検討した。併せて家庭用掃除機の吸引口先端を試験体へ接するように押し当て、この吸引圧力の最大値(最大吸引力)でPOCの空隙率を推定することも試みた。 研究遂行の結果、1)継手部は脆性的な破壊をしない。2)せん断補強効果は、最大せん断力に対しては認められないが、せん断ひび割れ後の挙動に対しては認められる。3)吸引法で、空隙率を推定できる可能性がある。などの知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポーラスコンクリート(POC)は、脆性を改善するための補強工法や品質の安定性を確保するためのプレキャスト化の確立が求められている。これらの課題が解決されると、POCの普及が進み、都市部における面積比率を満たし、ゲリラ豪雨による災害を抑制できる可能性がある。また、POCの普及により、ヒートアイランド現象の緩和効果も期待される。 上記も踏まえ、POCは施工品質評価に必要な実構造体の簡易な空隙率試験方法の確立も求められている。そこで、掃除機の吸引口先端をPOCに押し当て、その吸引圧力の最大値でPOCの空隙率を推定した。この簡易な方法は、POCの空隙率を推定する可能性がある。
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