研究課題/領域番号 |
21K04356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23010:建築構造および材料関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
多幾山 法子 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (10565534)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 既存木造建物 / 耐震補強 / アラミド繊維シート / 根継ぎ / 内挿格子壁 / 構造調査 / 振動特性 / 実大架構実験 / 接合部 / 劣化補修 / 格子壁 |
研究開始時の研究の概要 |
地震が頻発する我国において,木造建物の耐震性向上は非常に重要な課題である。多数の木造建物の耐震化を効率的かつ迅速に進めるためには,劣化補修や耐震改修に要する手間の削減と,安価で簡便な施工法が必要である。また,被災後には建物の安全性を判定するが,被災が広域に渡る場合は,迅速で簡便なスクリーニング手法が必要となる。 以上より,本研究では,広域の木造建物群の迅速な耐震化を促進するため,安価で簡便な施工手法に限定し,実大実験や現地調査を通じて,改修の程度と力学特性・振動性状の変化を定量化するとともに,被災後に実施する簡便な安全性の仮判定手法の提案を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は,広域の既存木造建物群の迅速な耐震化を促進するため,安価で簡便な施工手法に限定し,実大実験,数値解析や調査を通じて,改修の程度と力学特性・振動性状の変化を定量化することで,簡便な建物応答推定法,および,被災後の簡便な安全性の仮判定手法の提案をしたものである。主な成果は以下の通りである。(a) 柱の根継ぎと躯体の力学特性の関連を明らかにした。(b) 実大架構実験を実施し,あと施工内挿格子壁の耐震性向上の程度を検討した。(c) アラミド繊維シート補強を施した接合部の要素実験を実施し,耐震性向上を目指した検討を行った。(d)要素実験を実施し,水平構面の水平剛性の推定方法を模索した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多数の木造建物の耐震化を効率的かつ迅速に進めるためには,劣化補修や耐震改修に要する手間の削減と,安価で簡便な施工法が必要である。また,被災後には建物の安全性を判定するが,被災が広域に渡る場合は,迅速で簡便なスクリーニング手法が必要となる。 以上より,本研究では安価で簡便である施工方法に特化した検討をしているため,耐震化の促進に直結し易い。また,残存耐震性の確認方法として建物の振動計測を実施する既往研究があるが,建物内の改修箇所と振動特性の変化を定量化しており,耐震設計手法の単純化を図れる可能性を示した。
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