研究課題/領域番号 |
21K04368
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
宗方 淳 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (80323517)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 照明光色 / 内装色 / 室内印象 / 心理評価 / 光色 / 表面色 / 心理印象 / 室用途 / 照度 / 空間用途 / PCCSトーン / オフィス空間 / リラックス空間 / 木漏れ日 / 心理生理 / 印象評価 |
研究開始時の研究の概要 |
建築空間の視覚的な印象は色彩の影響が大きい。人の目に届く「色」は室内に存在する照明の「光色」と,その照明を受ける内装の「表面色」の組み合わせで決まるが,その組み合わせ効果が建築空間の印象に及ぼす機序に関する知見は乏しい。近年は光色可変が容易なLED照明の普及や,テレワークの普及に伴ってオフィス以外の設えがなされた場が働く場となるなどお,従来的な空間用途に囚われない空間利用が進んでいる。そこで,本研究では光色と表面色を組み合わせた実験室実験を実施して,この知見を蓄積することを目的とする。
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研究成果の概要 |
照明光色と内装色の組み合わせにより室内空間の主観的印象を実験で検討した。一般的に,温かみのある光色や暖色系の内装色はリラックス空間に適し,逆に青みのある光色と寒色系内装色はオフィス空間に適するとされていることから,光色と内装色の組み合わせもこれらが同系統か異系統であるという条件で好ましさの評価が異なることが予想されたものの,室用途と内装色のトーンによっては必ずしも当てはまらないことが示された。また,光源光色も単純に一つの光色のみで照射するのではなく,白色光と有彩色光の光源を別途室内に照射することにより室印象を操作できる可能性も見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
室内空間設計において室用途に即した照明光色や内装色の在り方はそれぞれ独立して説明されることが一般的であった。本研究は,一般的な室内空間で用いられる照明光色と,様々なトーンの内装色ヲを組み合わせた心理印象評価実験により,これら二つの要素が組み合わさることによる総合的な印象を検証したことが有用な学術的意義と位置付けられる。またこれらの成果は更に精査することにより,照明と内装を一体として設計するための指針につながる可能性が高いことが社会的意義といえる。
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