研究課題/領域番号 |
21K04374
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 前橋工科大学 |
研究代表者 |
三田村 輝章 前橋工科大学, 工学部, 准教授 (10406027)
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研究分担者 |
長谷川 兼一 秋田県立大学, システム科学技術学部, 教授 (50293494)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ダンプネス / シミュレータ / アンケート調査 / 実測調査 / 建築的防除策 / シミュレーター |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,従来のアンケート調査の回答に基づく主観的評価により定量化されたダンプネスの程度の評点を数値シミュレーションの結果から算出するダンプネスシミュレータを開発する。シミュレータの開発にあたり,数値シミュレーションの結果から算出されるダンプネスの評価項目の妥当性について検証するためにアンケート及び実測調査を実施し,両者を照合することで構築したモデルを改良する。また,開発したシミュレータの活用により,どの防除策がどの程度の効果があるかを明確に提示することで,具体的なダンプネスの建築的防除策の即効性やコストとのバランス等を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では,これまでアンケート調査の回答に基づく主観評価により定量化されてきたダンプネスの程度の評点を数値シミュレーションの結果から算出するダンプネスシミュレータを開発し,建築的防除策の効果を定量化した。 具体的には,冬期におけるアンケート調査と実測調査を実施し,実測結果から算出した結露状況と予測カビ指数をアンケート調査によるダンプネスの程度の評点を構成する各項目の評点と比較することで室内環境の物理量からダンプネスの程度の評点を評価する方法を示した。また,開発したシミュレータによる計算を実施し,断熱気密性能の低い設定と高い設定で,それぞれダンプネスの程度の改善要因と悪化要因について分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したダンプネスシミュレータは,これまでアンケート調査による評価方法では把握しきれなかった年間を通じたダンプネスの程度の評点の推移についても評価できるため,特に高湿度となる梅雨期や夏期におけるダンプネスの新たな研究への展開が期待される。また,最近では大型台風の襲来や集中豪雨による浸水被害の増加も懸念され,これらも広義のダンプネスの問題と捉えることができ,その復興手段の検討にも適用可能である。
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