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温熱環境の履歴が温熱環境の嗜好形成に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K04386
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23020:建築環境および建築設備関連
研究機関摂南大学

研究代表者

宮本 征一  摂南大学, 理工学部, 教授 (80273316)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード環境履歴 / 閾値 / 温覚 / 冷覚 / 熱的不快 / 地域差 / 住まい方 / 温冷感 / 温熱的不快感 / アンケート調査 / 測定法 / 嗜好性 / 温熱環境 / 嗜好形成 / 知覚 / 認知
研究開始時の研究の概要

居住空間を個人それぞれが好む温熱環境にすることが容易になってきた。人は、快適な温熱環境に順応すると、さらに、より快適な温熱環境を求めるようになる。このようなフィードバックが繰り返されると、好まれる温熱環境は人によって大きく異なることとなる。
このような温熱環境の嗜好性を、温冷覚閾値計を用いて各部位の温冷感覚を知覚し始める温度および不快を知覚し始める温度を測定する被験者実験により把握する。また、その嗜好性が形成される要因として考えられる温熱環境の履歴について調査を行い、温熱環境の嗜好の形成を明らかにする。

研究実績の概要

2023年度の研究計画では3地方で被験者実験を行うこととなっていたが、アンケート調査と被験者実験を同時に行うように研究計画を変更し、2地方のデータを得て関西のデータと比較することができた。以下の2報を学会で発表することができた。
沖縄での被験者実験等を基に、日本建築学会の大会において『関西と沖縄における温冷覚の閾値および不快を知覚する温度の地域差に関する研究』と題して、沖縄で生まれ育った被験者と関西で生まれ育った被験者の温冷刺激を知覚し始める温度および温冷刺激を不快に知覚し始める温度を測定し、温覚では地域差があまり見られなかったが、冷覚では冷覚の閾値に差異が見られない部位において不快を知覚する温度や不快を知覚するまでの温度差には地域差が見られたことを明らかにした。
同様な被験者実験を北海道でも行い、人間-生活環境系学会のシンポジウムにおいて『関西と北海道における温冷覚の閾値および不快を知覚する温度の地域差に関する研究』と題して、北海道で生まれ育った被験者と関西で生まれ育った被験者の温冷刺激を知覚し始める温度および温冷刺激を不快に知覚し始める温度を測定し、温冷覚を知覚し始める温度は腹以外では有意差な差が見られなかったが、不快を知覚し始める温度では、前腕の温覚以外で有意な差が見られることを明らかにした。
上記のことから、温冷覚の知覚開始温度差には地域の差があまり見られないが、不快知覚温度差には地域の差が見られたことを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

被験者実験の実施数は少ないながら、地域差が最も見られると推測される沖縄と北海道での被験者実験のデータを分析することができ、地域差があることを把握することができた。しかし、研究の質を上げるためには追加で被験者実験を行う必要があると考えられる。

今後の研究の推進方策

関西、北海道、沖縄での被験者実験を行い、地域差が生じている原因を明らかにできるようにデータ数を増やし、環境履歴や住まい方との関係性を明らかにすることができるように進めていくこととする。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 4件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 関西と沖縄における温冷覚の閾値および不快を知覚する温度の地域差に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集

      巻: 環境工学 ページ: 717-718

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 関西と北海道における温冷覚の閾値および不快を知覚する温度の地域差に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 雑誌名

      人間-生活環境系シンポジウム報告集

      巻: 第47回 ページ: 187-190

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 人体各部位の冷覚および温覚の閾値の測定方法に関する実験的研究2022

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 雑誌名

      日本建築学会学術講演梗概集

      巻: 環境工学 ページ: 1145-1146

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 局所温冷刺激による温冷覚閾値の測定方法の違いによる温冷覚閾値の差異に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      宮本征一,近藤恵美
    • 雑誌名

      人間-生活環境系シンポジウム報告集

      巻: 第46回 ページ: 188-189

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 関西と沖縄における温冷覚の閾値および不快を知覚する温度の地域差に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 関西と北海道における温冷覚の閾値および不快を知覚する温度の地域差に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 学会等名
      第47回 人間-生活環境系シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 人体各部位の冷覚および温覚の閾値の測定方法に関する実験的研究2022

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 局所温冷刺激による温冷覚閾値の測定方法の違いによる温冷覚閾値の差異に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      宮本征一
    • 学会等名
      人間-生活環境系学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 気流を知覚する風速と冷覚閾値の関係 25℃・50%環境下における前腕部への曝露の場合2021

    • 著者名/発表者名
      宮本征一 桃井良尚
    • 学会等名
      第45回 人間-生活環境系シンポジウム(名古屋)
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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