研究課題/領域番号 |
21K04408
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 (2022) 帝塚山大学 (2021) |
研究代表者 |
小菅 瑠香 芝浦工業大学, 建築学部, 准教授 (50584471)
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研究分担者 |
河合 慎介 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (70335123)
小林 健一 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (80360692)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 医療施設 / 接触感染 / 行動調査 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大が始まって以降、多くの医療施設が、その収束が見えない中で対策に追われ、また患者の駆け込みあるいは受診控えで通常の運営ができなくなっている。 本研究は接触感染について、既往研究によく見られる感染発生後の拭き取り調査ではなく、患者の受診に伴う環境表面の接触行動を診療施設の現場で調査し、また動きの詳細を模擬実験にて明らかにし、結果を診療施設にフィードバックすることで、ユーザーの行動の視点からリスクを考えるものである。これによって、ポイントを絞った院内感染対策の計画や、過剰な清掃業務の軽減、接触リスクの高い環境表面の建築的仕様変更などを検討することができる。
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研究実績の概要 |
診療施設の接触感染対策の一助とするため、特に利用者が建築環境表面と接触する場面を人間行動の視点から明確にすることを試みた。2年目は初年度に行った既往研究レビューと調査計画の修正(実験から現地調査への変更)から、医療施設への調査協力の依頼内容を見直した。Covid19の感染拡大が未だ続いていることから、当初の予定通りに医療施設を訪問することは難しく、一部の協力を承諾された医療施設において、感染対策や感染発生時の施設側の対応などについて、プレヒアリングを行った。また一般社団法人日本医療福祉建築協会が発行する会誌「医療福祉建築」および「保健医療福祉施設建築情報シート集」に掲載されている医療施設の事例から、一般的な急性期病院の外来診療部周りについて、平面図の分析を行った。これにより、近年の医療施設における外来患者動線が明確になり、現地ヒアリング調査に先立って、利用者が建築環境表面に接触しやすい場面の推測をたてることが出来た。また自力歩行や車いすなど、様々な利用者が移動時に必要とする空間寸法を、あらかじめ研究代表者の所属機関において実験で計測した。特に動線部について、一定の根拠ある必要広さを明らかにすることができた。これをもって、次年度は協力病院にて現地調査を実施する。さらに、施設に対して日々の院内接触感染対策のアンケートを実施できるよう、研究分担者と打合せながら、対象施設や配布方法、質問項目の検討を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Covid19の感染防止対策のため、医療施設側の訪問や見学に制限があった。
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今後の研究の推進方策 |
協力病院にて、利用者動線や動作・行為に関する現地ヒアリング調査を実施する。また外来診療部の主に接触の院内感染対策について、アンケート調査を実施する。両調査から得た結果から、感染対策の現状と発生のリスクをまとめ、環境改善の可能性を検討する。
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