研究課題/領域番号 |
21K04412
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
菊地 吉信 福井大学, 学術研究院工学系部門, 准教授 (30334808)
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研究分担者 |
浅野 周平 福井大学, 学術研究院工学系部門, 講師 (50801106)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 住宅団地 / 地方都市 / フリンジエリア / 住環境 / アンケート / 人口推計 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、集約型都市形態への転換に向けてフリンジエリアをいかに活用/縮減するかという観点から住宅団地の利用可能性に注目する。フリンジエリア住宅団地の実態を分析するとともに、国内及び諸外国における活用方策、土地利用制御に関する取り組みを広く調査する。それにより、中長期的な時間軸の中でフリンジエリアに立地する住宅団地の利用可能性と諸課題を明らかにし、その活用/縮減に向けた計画論の構築に寄与する。
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研究成果の概要 |
本研究は(1)福井市における住宅地開発実績の整理、(2)周縁団地の利便性評価と分類、(3)住環境に関する居住者アンケートの3段階で行った。(1)より、1970年以降に福井市内で行われた住宅地開発を整理しフリンジエリアの住宅団地が176団地ある。(2)より、小規模団地を除いた75団地を対象として利便性を評価し、市街地中心部に近いほど利便性が高く市街化区域の北西部と南西部で利便性が低い。(3)より、4住宅団地の居住者アンケートより住環境に対する満足度は必ずしも高くなく商業施設の近接性が全体評価に強く影響し、また団地により子育て・高齢者支援サービスの充実度などに低評価がみられることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、フリンジエリアにおける住宅団地再編のための計画論構築にむけた基礎的知見を得ることができた。今後、集約型都市形態の実現を目指すなかで住宅・宅地ストックの効率的な利用を進めるには、利便性の高い住宅団地について居住者アンケートで低評価の要素を改善し住環境を向上させ、居住誘導の受け皿として生かすことが有用であろう。その一方で、利便性が低い住宅団地については、住環境改善の中長期的な効果についての慎重な検討が求められよう。
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