研究課題/領域番号 |
21K04430
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
真境名 達哉 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (80333657)
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研究分担者 |
西尾 洸毅 八戸工業大学, 工学部, 講師 (30845764)
山岸 輝樹 日本大学, 生産工学部, 准教授 (50736155)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 巣立ち / 子供部屋 / 居住者意識 / エンプティネスト / 高断熱高気密住宅 / ライフコース / 寒地住宅 / 全室暖房 |
研究開始時の研究の概要 |
北海道では、住宅全体が暖かい全室暖房化が1999年時点で、新築戸建てで既に88%となっており、これらの住宅は子供らの巣立ちを迎えている。本研究の目的は、これら巣立ち期を迎えた住宅の巣立ち室(子供部屋)に着目し、Ⅰ.巣立ち室利用の基本的傾向把握、Ⅱ.地域比較からみた寒冷地における巣立ち室利用促進要因の把握、Ⅲ.「巣立ち室=新余裕室」でみる寒地住宅の再編のあり方を考える。具体的には寒冷地北海道、亜寒冷地青森、温暖地千葉の3箇所の比較調査で明らかにする。
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研究実績の概要 |
北海道室蘭市、青森県八戸市を中心に、実家を巣立った大学生を対象に実家の図面調査、巣立ちに関するアンケート調査を行った。対象数は北海道室蘭市は110件、青森県八戸市91件、となっている。 調査結果としては、北海道の調査からは、LD の床面積は普段 の来客頻度に影響し、子供家族の宿泊を想定した際の宿泊 頻度では空室数が影響すること、また、世帯主における子供世帯の許容日数では 3 点の条件(宿泊部屋の普段利用・隣接室数、LD の床面積) が影響し、住宅にゆとりがある場合、これら許容日数が増加することなどが把握された。 また、青森の調査からは、実家への居住希望は3割程度であること、また子供室の隣接関係と巣立意識/帰巣意識の関連から、実家学生では子供室のプライバシー性の高さに対する住要求が窺える点、非実家学生の子供室は自分以外で使う人はいない場合が5割を占め、子供の私物は大半が残っており、子供自身はできるだけ長く実家に残しておきたいと考えていることなどが把握された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
千葉での調査が遅れている。3地区の調査は直列型に関連ではなく、並列的な関連であるが、温暖地であり、また最も都市的な要素を持つ調査地であるため、これらの調査結果は北海道と青森の調査結果の比較対象としては重要である。なお、調査の遅れは、共同で行っていた学生の心身の不調によるもので、調査計画等は年次始めに確認している。
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今後の研究の推進方策 |
千葉調査の進捗の改善を図る。また、3地区の調査の共通性と相異を確認することで、最終的総合的な結論を得る。
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