研究課題/領域番号 |
21K04467
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
加藤 悠希 九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (80790815)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 神明造 / 伊勢神宮 / 神社 / 模倣 / 近代 / 近世 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、神社本殿の形式分類が、近世・近代の神社建築史上においてどのような意味を持ったか、神社本殿の形式・造形が決められる背景にどのような論理が存在したか、を解明し、さらに現行の学術用語として使用することの可能性と限界について検証する。 特に考察の中心を伊勢神宮と神明造に据え、近世における社殿形式選択の論理の解明、近世における神社本殿形式概念の普及とその意義の検討、近世・近代における神社本殿形式概念の継承・変容過程の解明、近代の神明造社殿の造営実態の解明といった課題に取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究は、近世・近代の神明造社殿を主な題材として、神社本殿の形式分類が近世・近代の神社建築史上においてどのような意味を持ったか、神社本殿の形式・造形が決められる背景にどのような論理が存在したか、といった点を解明しようとするものである。 2年目にあたる2022年度には以下の作業を行った。 1.昨年度に引き続き、近世の大工技術書および神道関連の文献を中心に、神明造など「○○造」という分類の用例を収集した。 2.近世・近代につくられた神明造社殿について、造営時期や経緯、形態的特徴、関連史料の所在等の情報収集を行った。そのなかで、今年度は神明大一社(愛知県岩倉市)所蔵資料の調査を実施し、先に検討した日向大神宮(京都府京都市)の事例との比較を交えて論文としてまとめていくべく、現在整理をすすめている。同様に史料を用いて具体的な経緯について考察できそうな事例を他にいくつか見つけられたので、次年度以降に現地調査・資料調査の実施を予定している。 3.これまでの成果の一部を『伝達と変容の日本建築史―伝わるかたち/伝えるわざ』所収の執筆原稿にて公刊した。 個別の事例に関する情報収集や考察は地道にすすめられており、そのことによって徐々に時代ごとの性格や画期などもおぼろげながらイメージができつつある。研究期間の後半にあたる残りの2年間では、個別の成果を論文等としてまとめる一方で、総合的な知見をもとに時代的変遷などの構図を具体的に描くことを意識しつつ、調査・考察を進めていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
個別事例の情報収集や考察は進められている。
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今後の研究の推進方策 |
個別の情報収集や考察を継続しながら、最終的な研究成果として時代ごとの性格や画期などを具体的に説明できるように作業を進めていく。
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