研究課題/領域番号 |
21K04559
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
|
研究機関 | 長崎総合科学大学 |
研究代表者 |
松井 信正 長崎総合科学大学, 工学研究科, 教授 (90759797)
|
研究分担者 |
田中 雅晴 長崎総合科学大学, 総合情報学部, 准教授 (00543894)
水野 裕志 大阪電気通信大学, 医療健康科学部, 准教授 (30591234)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
|
キーワード | 電力管理 / 災害復旧 / 電力システムモデル / 負荷予測 / 太陽光発電出力予測 / エネルギーマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
災害による長期停電によって、電力安定供給確保のためのインフラのレジリエンス(早期復旧)強化の重要性が再認識されている。本研究は、人工透析施設の非常用発電機、太陽光発電設備および蓄電システムを用いて、平常時の経済運用と非常時の電源の早期復旧の両立を目指すものである。平常時の経済運用だけでなく、発電設備の保守やメンテナンスだけでなくリプレースを電力の容量市場に参入して計画できる可能性を秘めており、持続可能な電力システムの構築につながるものである。このようなエネルギー分野の動向から見ても、社会実装への加速が期待できる本研究の意義は大きい。
|
研究成果の概要 |
日本透析学会の2018年の調査報告では、339,841人の患者が人工透析を受け、この内年間に約10%が死亡している。災害時に、かかりつけの人工透析施設が被災した場合には、患者は別の施設を探す必要があり、受け入れ側の透析施設が医療を維持するための電源の確保は、まさに喫緊の課題である。この課題を解決するために、早期復旧に対応できる災害を踏まえた持続可能な電力システムの運用手法の開発する。そこで、透析施設の非常用発電機を仮想発電所とし、電力事業者が要求するデマンドレスポンスに対応させる手法を開発した。その結果、早期復旧に対応できる災害を踏まえた持続可能な電力システムの運用手法の有効性を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で開発した持続可能な電力システムは、非常時の早期復旧と平常時の経済運用の両立を実現させる運用手法である。日本透析医学会による2018年の統計調査の対象となった約4,500の人工析施設だけでも、その総電力需要は30万kWから50万kWもあり、火力発電所1機分に相当するため、研究成果の社会実装への展開が大きく期待できる。
|